学校行事
6.27Mon. 凡事徹底
先週の2年生学級通信"Sunshine"の中で、2年生最初の定期テストのできばえを振り返って、以下のような記事が載っていました。「結果を得るためには努力と時間が必要です。そのれは、勉強だけでなく、スポーツも習い事も同じだと思います。どれだけの時間を費やしたか、どれだけ努力できたかを見つめましょう。そこを見直し、今後に生かしてください。また、日々の生活一つ一つを再チェックしてほしいと思います。凡事徹底です。」
千歳中学校では、「ととのえる」習慣
【学習規律】 ①姿勢 ➁机上 ③発言
【生活規律】 ①挨拶 ➁時間 ③マナー言動
といったことの徹底を『学習を支える基盤となる力』として大切にしています。ちょっと抽象化した言葉なので、要するに学習や生活上の「あたり前のことを当たり前にやる・・」ことが重要だと担任の先生は伝えています。
「凡事徹底」とは、なんでもないような当たり前のことを徹底的に行うこと、または、当たり前のことを極めて他人の追随を許さないことなどを意味する四字熟語です。将来、社会人として自律した生活が求められる中学生にとって、小さな社会である学級や学校という集団生活で、『凡事徹底』が、ひいてはみなさんの個性や可能性を伸ばすことにつながります。基礎・基本の徹底、習得に裏付けられた応用・発展能力は強い・・「凡事徹底」を揺るがない大きな力に育てましょう。
6.27Mon. 通信陸上
6月25日(土)26日(日)に第68回全日本中学校通信陸上大会道央大会が開催されました。今大会と今週末、7月2日(土)3日(日)の管内中体連陸上競技大会での順位や記録(標準記録突破)により、全道大会出場が見えてきます。
順位・記録もさることながら、陸上競技は自分との闘い。日頃の工夫ある努力により自己記録をどう更新させていくが競技の醍醐味です。どの種目にも真剣に向き合い、チームの練習や補助を務め、応援やアドバイス・・・リレー競技を除いては、個人の記録への挑戦が主となりますが、自己記録の更新には、チームワークが欠かせません。コロナ禍で練習状況が厳しい中、協力し合って努力してきた成果が、順位・記録、自己ベスト更新という結果となって達成感につながることを期待しています。
共通男子110mH・四種競技で全道を決めた髙橋さん(3年)、共通女子800mで全道を決めた久保さん(2年)、全道大会での健闘を祈ります。
6.24Fri. 自分とは違う考えや意見を持つ人と・・
1,2年生では、7月中旬にせまった「校外研修」の計画づくりが進んでいます。研修地・研修内容やそのルート、移動ルートや食事のこと・・「多くの他者・仲間と協働してひとつのグループ研修をつくりあげる」という、様々な教科で培った力を総合的に発揮する「教科横断的な学び」のひとつです。その際、必要となってくるのは、コミュニケーション力や合意形成(コンセンサス)、チームで考え行動する力です。
2年生の学級通信には、「班という集団を席かえによって変える意味」、「自分とは違う考えや意見を持つ人とふれあい、自分の考えの幅を広げてほしい」といった担任・学年の願いが書かれていました。日常の班・係活動やグループワーク、行事等を通して育まれるコミュニケーション力やチームワーク、「考えが広がり、お互いを認め合える人、班、学級、そんな集団がひとつの活動をする時に素晴らしい力を発揮する」ことを学んでほしいと思います。
【集団(複数)の合意形成によって物事を決めるコンセンサスゲーム(2年1組通信より抜粋)から】
Q1 コンセンサスによる集団決定をしてみてどのように感じましたか?(一部抜粋)
〇少人数の意見でもその人に明確な理由があったら多数派の意見よりも大事になって、それに決定することがあるとわかった。多数決やジャンケンだったらそれの魅力に気づけないから大切だと思った。
〇多数決の方が何か物事を決める時は楽だと思った。でも、少数の意見もきくことで自分の意見も変わったりするからそれも大事だと思った。
Q2 集団で物事を決める時に大切なことは何だと思いますか?
〇自分の意見をみんなに分かりやすく伝えることが大切だと思った。自分の意見を突き通すのではなく、人の意見に耳を傾けることが大切。
〇自分の意見やすごく仲の良い友達の意見だけを尊重するのではなく、集団の意見から納得いけることが大切なんじゃないかと分かった。
6.23Thu. 要約 読解力・文章化する力
3年生の国語授業で、論説文の要約をする学習に取り組んでいました。決められた時間内、決められた文字数で「要約」する姿は真剣そのもの。しっかりとポイントを押さえて書き出し、加除修正しながら文を推敲していました。
「読解力の重要性」「問題を解くとき、文章理解は不可欠」だと言われています。「課題文をしっかり読みとけるかどうか」は、どの教科においても必要な力です。「要約」は、文章全体を理解していないと書けないため、文章読解力のトレーニングになります。また、当然、文章を書く力も育成することができます。
要約文は、「自らの頭の中にあるものを文章化する力」をつけます。要約という作業は単なる文章の書き写しではなく、言い換えて新たな文章にすることです。3年生は「ももたろう」の物語を指定された字数で要約するトレーニングから入ったそうです。その文章に込められた「主張を探し」「根拠を探し」「反対意見を見つけ」・・・頭の中で文章を組み立て、書くというアウトプット・・・。こうした手法は、長文の英訳や英語の文書構成理解にも生かされます。もちろん、他教科のテストで「求められている課題を読み解く」ことにも・・。3年生の頭と手を動かして、「書く」姿が頼もしい授業でした。
【3年生数学】 【2年生自主研修計画づくり】
【2年生自主研修・1年生校外学習計画づくり】
6.22Wed. 恥べきは、そこから立ち上がらないこと
今日は、緑小学校の校長先生をしていた経験を持つ、市教委の指導主事が来校し、学力・学習状況調査や入試問題等、①問題文を読み解く力が必要 ➁思考力・活用する力を必要とする問題のできが差になる。③失敗したこと・誤答をしっかり解き直すような学習が真の力をつける。といったお話をしていました。緑小学校の卒業生が中学校で頑張っていることに目を細めていましたよ。(昨日の指導監は高台小学校校長経験があり、同様に卒業生の頑張りを喜んでいました)
中間テストが終わって、「できた・・失敗した・・」と一喜一憂しがちですが、テストを経験し、「自分はどこを理解していて、どこがわかっていないのか」を知り、「次の学習につなげる・活かす」ことが大切と、担任や教科の先生は話していませんか?
作家の三浦綾子さんの小説に出てくる言葉で、「人間、つまづくのは恥ずかしい事じゃない。立ち上がらない事が恥ずかしい」というのがあります。人間は、間違いやつまずきから、多くのことを学び、その失敗を二度としないように克服していくことで、成長していきます。「つまずくのは恥ずかしいことではなく、成功へのステップ」なのです。ただ、「なぜ失敗したか」「どこをどう間違えたか」は、しっかり解き直し、学び直しをしておきましょう。
日本人は失敗しないことを良いと捉えがちですが、アメリカでは失敗したことない人を評価しません。「失敗したことない人=チャレンジしない人」という見方をするからだそうでうす。Fightersの田中賢介さんの講演を聞いたことがありますが、メジャーリーグに渡り、なかなか結果が出ない時にも、チームメイトやチーム関係者は、「ドンマイ(Don’t mind)ではなく、「ナイストライ」「ナイスチャレンジ」(Nice try. Nice challenge)と声をかけてくれたそうです。「挑戦すること」をしっかりと評価する習慣が素晴らしいことだとおもいませんか。
「失敗は恥ずかしいことではない。恥ずべきは、そこから立ち上がらないこと」中間テストの誤答であっても、次なる成長のためのステップにするような学習習慣をつけて行きましょう。
6.21Tue. 教育活動の充実
1、北海道教育庁石狩教育局の学校訪問
石狩教育局の局長さんや指導監さんが千歳中学校の教育活動を視察し、「学びの充実」や授業更新・ICT活用等について、協議を深めました。その中で、
〇授業の様子から「意欲的に学びに向かう姿勢が見える。素直そうで意欲的・・」「教える・教わる授業から、自ら考え、考えさせるような授業になっていくことがわかる授業をつくる」というお話をしていました。
〇北海道の将来を担う子どもたちが、夢と希望にあふれ健やかに成長できるよう、道教委では、これからの北海道が目指す教育の基本理念を「自立」と「共生」としています。(自立・・自然豊かな北の大地で、世界を見つめ、自立の精神にあふれ、自らの夢に挑戦し、実現していく人を育む。 共生・・ふるさとへの誇りと愛着を持ち、これかの社会に貢献し、共に支え合う人を育む。)
〇「意欲的に授業にむかい、協働・共同する中から、主体的に考え、豊かに表現する力を培う」そんな、「わかる授業」をつくっていきましょう。
2、環境が人を育てる
花壇ボランティアやはまなす学級の花壇整備や農園活動。学校業務主事からも、様々なお手伝いをいただいて、土づくり、苗を育て、苗植え、草取り、水やり・・・花や野菜が生き生きと咲いています。ほうれん草やイチゴの収穫時期を迎え、ズッキーニは、大きな花を咲かせました。花の栽培やお世話、農園活動での貴重な体験的活動、豊かな自然の恵みや季節の移り変わり等、作業や体験によって「為すことによって学び」、机上ではできない学習を深めています。花や植物、美しい景観といった「環境」、ボランティアの精神、体験的学習が、人を育てます。学校環境をととのえる気持ちを全校生徒が持ちたいですね。
また、はまなす学級は、支笏湖、支笏湖ビジターセンターを訪れ、自然体験や動植物の観察等、ふるさと千歳の豊かな自然環境から多くのことを学んできました。
3、宿泊学習での自主研修計画づくり
2年生は、7月14日、15日の宿泊学習での自主研修計画づくりをしています。研修地の決定、交通手段は?時間の管理、昼食は?等々、個人旅行ではないので、協議して、様々なことに配慮しながら、チームとして行動・学習計画を立てていきます。学級・学年のチーム力向上にも期待します。
6.20Mon. PTA活動
延期されていたPTA役員会・総合委員会・各委員会が開催されました。全体会であるPTA総合委員会は、各委員さんが一同に体育館に集まり、今年度のPTA活動や各委員会の活動計画作成について確認しました。感染拡大状況に注意を払いながらも、「できることを工夫して・・」子どもたちのための活動とPTA会員の横のつながりを高め合う活動に動き出しましょう。今年度のPTA活動、よろしくお願いいたします。
6.17Fri. 前期中間テスト
今日は、前期中間テスト。この数か月間の五教科の理解度と達成状況を確認する大切なテストです。3年生にとっては、高校入試に向けて「成果と課題」を把握する、数多くの学力テスト・定期テストのはじめの一歩であり、新1年生にとっては、中学校に来ていつもの緊張感とはまた違った受験形式のテストです。
どの学年も教室環境・自分の身の回りを「ととのえ」、約束事を確認して、答案用紙に向かっていました。「空欄をつくらないで、粘り強く・・」と担任の声が聞こえてきました。
「入試選抜テスト」との大きな違いは、「差をつけてふるい落とす、選抜するための試検」ではなく、現段階での、「理解度、達成度を把握し、身に付けた力と今後の課題を見つける」テストであること・・。そういった意味で、テストが終わると解放感もあるのですが、「できているところ、理解が足りないところ」の把握と今後の学習方法の『更新』には、しっかり時間と労力をかけてください。
6.16Thu. 学ぶ意欲の向上とわかる授業2
3年生理科の授業では、「化学変化とイオン」の分野でしょうか、ダニエル電池の実験を振り返りながら、電池の仕組みやイオンについて学習を深めていました。「見えないけれども目の前で起こっている化学変化を理科・科学の見方・考え方で説明できる」、そうした力がついてくることで、ますます、「科学の不思議、おもしろさに引かれていくんだなぁ」と感じました。
2年生数学では、中間テスト対策での個別の学習でしたが、問題の解き方について、「教え合ったり、議論し合ったり」する雰囲気が、とっても素晴らしいと感じました。「人に分かりやすく教えられるようになった知識や考え方は、より確実に自分のものに」なります。アウトプットすることで、より理解が深まる学習方法は、勉強はもちろん、スポーツや音楽でもよく活用されます。「教え合い、学び合い」で共に力を伸ばしましょう。
1年生数学は、碁石を並べて作った三角形の碁石の数を出す方法(方陣算)を「一つの方法ではない、幾通りもの考え方」を導き出していました。「数学は、答えがひとつだから美しい」という人もいますが、「答えを導き出すための、数学的な見方や考え方、解答方法」は一通りではないので、こうした数学の授業は、とても大切だと感じました。
6.16Thu. 自律と自治力
明日は、前期中間テストです。これまで積み上げてきた学習がどれくらい身についているのか?その成果と課題について明らかにし、今の力を計るというねらいがあります。テスト自体も大切ですが、テストが帰ってきたとき、「どこを理解していて、どこがわかっていないのか」が明らかになり、次につながる活用をしてください。
朝自習期間、どの学年も、家庭学習ノートを提出して学習状況を点検したり、諸活動がない期間の集中的な学習時間の確保等、確認し呼びかける委員会活動を行なっています。Myゴール手帳を利用した学習計画や反省を修正しながらテスト週間の家庭学習にも工夫をしているようです。また、「学校生活を自らの力で・・」という観点で、どの学級も日直が朝の会を進行し、目標の設定や委員・係からの生活・学習の連絡事項を生徒主体の活動として行っています。
①「自分の生活や学習、身だしなみや時間の使い方等、セルフコントロールする力である自律的な生活」
➁「学級・学年・学校を小さな社会として、その社会生活を規律ある、豊かなものにしていこうという自治力」
は、日常のこうした委員会活動や学級・学年の役割の遂行とその責任の中で培われるものと考えています。スポーツ部活動でも「日常がグラウンドに出る」とか、日常の努力の仕方、その継続性と質が、結果となって現れることが指摘されます。また、1,2年生の間に、基礎的な技能・基本となる考え方や行動の仕方等をしっかり積み上げてきた選手は、3年生・さらには高校生になり、心・技・体が充実してきたときに、自らの「思考・判断・表現力」が開花し、指導者も驚くほどの「伸び」を見せることがよくあります。
基礎・基本を大切にした、目標を持った「たゆまぬ」努力の積み重ねが、様々な状況にも対応できる真の「生きる力」を培うことにつながる。勉強も、委員会活動も、部活動も共通している気がしてなりません。
自律した学習と生活、集団の自治力を磨いて行きましょう。