2023年8月の記事一覧
8.29Tue.学ぶ意欲の向上とわかる楽しい授業21
やっと朝夕の気温が下がり、秋めいてきましたが、日中の気温は残暑が続いています。高温多湿が続く疲れや、朝晩と日中の寒暖差、祭典や人込みでの罹患等、季節の変わり目に、いつも以上に体調管理の重要性が高くなっていると思います。3年生は進路選択や定期・学力テスト、1,2年生は、新人戦に、定期テストと、学びの秋、スポーツ・文化の秋に入ってきます。諸活動と自らの主体的な学びを充実させましょう。
(写真は、左から、花壇ボランティアのがんばりできれいに咲いた円形花壇、1年生棟の風を教室に送り込む工夫、前期期末テストに向け、増えてきた家庭学習ノートの提出とタブレット充電庫)
1年生の英語では、「私は〇〇です」という、自分のことを自己表現するスピーチ練習やスピーチテストを行っていました。同じく1年生の国語では、「魅力的なスピーチをするために」という単元で、短いながらも、工夫ある自己紹介スピーチの授業を行っていました。「スピーチの目的と自分の伝えたいこと、聞き手を想定する、自分の体験や具体を入れる、声の大きさはもちろん、視線や表情、聞き手を巻き込む呼びかけ」等々、確かに授業でそうしたことを学習した後に行っているショートスピーチは、どれも魅力的で、何に興味をもっていて、どんなふうに打ち込んでいるかが、とてもよく伝わって魅力的なスピーチになっていました。
やはり、国語でも、英語でも、まずは、自分の事や、自分の考え、意見等を、アウトプットする習慣づけが、「自ら考え、判断し、豊かに表現する、思考力・判断力・表現力の育成」につながっていると感じます。さらに、個からアウトプットされた表現が、集団での対話、キャッチボールから、集団の中で練り合い、また新たな発想やアイディア、最適解の創造につながっていくような学びが、「生徒達が主人公」の授業であり、「自立的学習者として、自ら学び取っていく」姿なのでは・・と、『変化の激しい時代に対応できる思考力・判断力・表現力の育成』が重要と言われる昨今の「新たな学びの姿」であり、こうした単元の授業スタイルを大切にしてほしいと感じます。
堂々と自分の考えを声に抑揚をつけて表現する姿は、立派な表現者でした。「こうしたスピーチは、周囲にも内容が入りやすいんだな・・」と感心させられました。
8.25Fri.経験したことのない暑さの中で・・
新人戦延期に伴い、今週の締めくくりは、午前授業(給食なし)。3年生は、当初、予定されていなかった登校日でしたが、この酷暑の中、よくがんばっていました。屋外の授業や体育時の激しい運動が特に心配されるのですが、実は、熱中症の多くは、室内で起きることも少なくありません。教科担任の先生が、クーリングタイムを設けながら、廊下や水飲みタイムをとったりといった工夫、健康観察、等々、暑さの中でも、笑顔で、「大丈夫です」とほほ笑む様子に癒されます。教室内が、オレンジの「厳重警戒」から赤の「危険な暑さ」になる時間帯が、25日、今日で言うと10:30位でした。教室の温度は、一時、35度前後。明らかに、北海道の今までの残暑とは違うこと、長く継続すること、が今年だけのものとは思えないため、夏季休業の日程や教室の暑さ対策(高額になるのでそう簡単にはいかないものの)、エアコン設置等々、気候変動についても対策を講じつつ、地球温暖化対策やSDGs、脱炭素社会、等にも向き合っていかなければと考えています。
以下のような、暑さ指数の算出をもとに、道や市町村から通知が出て、各校でも対処していくというかたちなので、以下の環境省の暑さ指数について参考にしてください。
1.日常生活に関する指針
2.運動に関する指針
3、「熱中症」の恐ろしさ
熱中症は、わかりやすく言うと、『体温が上がり、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温の調節機能が働かくなったりして、体温の上昇やめまい、けいれん、頭痛などのさまざまな症状を起こす病気』のこと。水分だけでなく、塩分やミネラルが(体温を下げるために使われ)欠乏することによって、起こる危険な状況です。意識的に水分や塩分を接種しておかないと、自覚症状なく、突然、からだの不調が起こることも多いので、こうした暑さ・湿度に慣れていない、北海道民にとっては、これから、もっと気をつけていく必要があると思われます。
スポーツ中、「足がつった!!」と転げまわるような痛みを感じることが経験上あるかもしれません。これも、水分、塩分、クエン酸の欠乏による、熱中症に近い症状といえます。
4、予防
長時間気温の高い環境にいることにより、体温調節の機能が乱れ、体内の水分やナトリウム(塩分)のバランスが崩れてしまう現象が熱中症なので。それらを、意識的に補給することが一番。水分・水分と水の事ばかり気が行きがちですが、そうではなく。
①クエン酸は、熱中症対策に不可欠なナトリウムなどのミネラルの吸収をサポートする効果があるので、脱水症状の予防にはクエン酸を含む飲料水で水分補給をすると効果てきめん。
➁クエン酸を含む食べ物は、梅干し・レモン・グレープフルーツ・キウイ・パイナップル・酢等。一昔前は、ビタミンの補給も疲労回復につながるので、スポーツ時、「はちみつレモン」等を良く食べていました(レモンをスライスしてはちみつにつける)。
⓷塩分補給や疲労回復に効果的な食べ物
例えば、塩分ミネラルが豊富なのは塩昆布、塩分ミネラルが豊富で疲労回復にもなると言われる梅干し、酢は健康飲料として良く市販されていますが、疲労回復効果もあるそうです。浅漬けは野菜の水分と適度な塩分を補給するのに効果的。
スポーツ選手や日常生活の中で、危険な暑さに負けないために、参考にしてみてください。
5.25日(金)の授業の様子から・・
①集中して美術の「レタリング」に取り組んでいました。
➁理科 「せきつい動物・無せきつい動物」この暑さで実験も大変。さかなの解剖には、生ものでない「にぼし」を解剖していました。
8.24Thu.新人戦壮行会
熱中症対策もあり、3年生は教室でのリモート配信、1,2年生と出場選手は体育館での壮行会としました。吹奏楽部の力強い演奏に緊張感を持って行進する新人チーム。初々しさの中にも、力強い決意と、周囲への感謝の気持ちを述べる主将たちのキャプテンシーに、秋季大会での大いなる活躍が期待されました。壮行会では、校長より次のような挨拶とともに、熱中症警戒の関係から、緊急的な新人戦日程の変更について選手たちにも知らせ、「今こそ!といったん燃え上がった闘志を、一旦クールダウンして、心と身体を再調整し、新人戦に臨んんでほしい」と話しました。
新人戦を前に 校長 金森 直人
まず、テレビ越しに応援してくれている3年生。この夏のチャレンジ、スポーツ・音楽・文化、自分の専門・得意分野での全道・全国での活躍に敬意を表し、心から拍手を贈ります。森本さんの全中水泳での第8位、矢部さんの「少年の主張」石狩大会での最優秀賞受賞と9月の全道大会参加、壮行会の入場行進で力強い演奏を披露してくれた吹奏楽部の北海道吹奏楽コンクールにおける金賞受賞、その一部を生徒玄関のパネルで紹介しましたが、体育系・文科系の部や個人が、大きな舞台で表現力を発揮する姿に学校・家庭・地域が感動と勇気をもらいました。
さて、いよいよ、新人戦。そんな3年生に引っ張ってもらっていた1.2年が、主役の公式戦です。チームとしての大会への参加の仕方、準備、試合、クーリングダウン・・・そのすべてが、主将を中心としたチーム力にゆだねられています。新人戦の目的は、これまでの成果と課題を明らかにし、次につなげること。3年生も皆さんの活躍を心から応援しています。(以下、新人戦延期と心と身体の再調整について話しています)
8.23Wed.「自分を大切にする教室」
全校生徒で、「自分の命を大切にすること」や「自分の気持ちに気づき、いやな気持ちに対処すること」について、考えを深め、学級内で意見交流しました。マインド・プロファイリングについて学んだり、「気持ち、感情」やその変化、それを表す「ことば、表現」、「気持ちの変化・切りかえの仕方」等について考え、話し合うことができました。
8.22Tue.「読書を楽しむことの大切さ」
「少年の主張」北海道大会9月8日(金)でも「自分らしく・・」、発表がんばってきてください。「少年の主張」石狩大会で最優秀賞を受賞した矢部さんの主張を(新聞報道もされていることから)皆さんにもご紹介いたします。
①石狩大会の好評では、次のように評価されました。
小さい頃から母に連れられ図書館に行き、読書好きになった経験から、読書習慣と読解力について様々な視点から論を展開しています。PISA調査の結果や江戸時代の娯楽である読書が近代化に与えた影響等、根拠となる考察が発表に説得力を持たせています。さらにAIの進展にも、言葉の豊かな世界や言葉に現れる複雑な感情の読み取り等、人間にしかできないことがあると、とても印象的な表現となっています。「論語」を引用して「それを好むものはそれを楽しむものにはかなわない」と、「読書の喜び」を感じてくれる人を増やしたいという熱意が伝わる発表でした。
➁主張内容
読書を通じて視野を広げ、教養や知識、読解力を身に付ける重要性を主張しました。読書と読解力の相関関係に触れながら、多くの人が読書を楽しむことが大切であると実感。「読書の喜びを感じてくれる人が一人でも増えることを願っている」と訴えています。【北海道通信社 記事より】
⓷主張「読書を『楽しむ』ことの大切さ」 千歳市立千歳中学校 矢部優実
『へいわのうた』。これは私が生まれてから初めて好きになった本の名前です。私の母は、私が小さな頃からよく図書館に連れて行ってくれました。そのおかげで、私は今も本を読むことが大好きです。読書は視野を広げたり、教養や知識を身に付けたりすることができるとても素晴らしいものです。
しかし、最近、読書をしない人が増えていることが社会で問題になっています。日本を含む72の国で行われている国際学力到達度調査(PISA)によると、文章を正確に読み取る力である読解力について、日本は低下傾向にあるそうです。また、PISAでは、読書が習慣になっている人の方が、得点は高い傾向にありました。このことから、読書と読解力には、深い関わりがあることが分かります。
私は、読解力は人間にとって最も必要な力だと思っています。なぜなら、読解力を身に付けることができるのは人間だけであり、読解力のすごさを知っているのも、人間だけだからです。実は、今から300年ほど前の日本人はとても読解力が高かったと言われています。その理由は、当時の日本人は非常に読書好きだったからです。江戸時代の日本人にとって、読書は一番の娯楽でした。たくさんの本を読んでいれば、当然読解力や思考力は高まっていきます。そして、読書によって培われた力が「明治維新」で発揮されます。日本人が身に付けた読解力や思考力のおかげで、日本は奇跡と呼ばれるスピードで近代化に成功しました。
このような歴史から、読解力は人間にとってとても大切な働きをしてくれることが分かります。さらに、読解力が役立つのは江戸時代だけではありません。AI時代と呼ばれている現代にも、読解力はとても重要な力です。AIの発達によって、今後、人間の職業がAIに代替されることが懸念されています。しかし、AIは読解力という力を身に付けることができません。言葉が生み出す豊かな世界や、言葉に表れる複雑な感情を読み取ることなどは、人間にしかできないことです。AIの発達がどれだけ進んでも、人間にしか担うことのできない仕事が必ずあります。つまり、読解力はどんな時でも、私たちにとって必要な力なのです。
そして、その読解力を付けるためには、読書が一番の方法です。私は、読書をする人が増えれば読解力が高い人を増やすこともできると考えています。そのためには、読書をする人を増やすことが必要です。では、読書をする人を増やすには、どうすれば良いのでしょうか?
「之を知る者は、之を好む者に如かず。之を好む者は、之を楽しむ者に如かず」。中国の有名な書物「論語」に出てくる言葉です。ある物事に対して、それを知る者は、それを好む者にはかなわない。それを好む者は、それを楽しむ者にはかなわないという意味です。私は、これは読書に向かう時の姿勢にも言えることだと思います。読書を楽しむことができれば、読書量が増え、読解力や思考力などの力は身に付いていきます。私は、読書をする人を増やすには、読書を「楽しい」と思う人を増やすことが大切だと思っています。
長い文章を読むことに抵抗がある人は、漫画や雑誌など、読みやすいものから入るのも一つの方法です。まずは、写真や絵が多くても楽しいと思えるものを手に取るべきです。読書は何歳から始めても遅いということはありません。これから、私が幼い時に感じた本からの感動を多くの人に伝えたい。そして、読書の喜びを感じてくれる人が一人でも増えることを願っています。
8.22Tue.前期後半のスタート
立秋を過ぎ、暦の上では秋というのに、連日の高温多湿。登下校時のハーフパンツ、短パンでの登下校や水筒持参での常時水分補給、教室気温の上昇を抑える手立てと、様々、先生たちも工夫しているのですが、「経験したことのない・・」が連日続いています。そんな暑い夏に、北海道吹奏楽コンクールでの金賞受賞、全道・全国中体連での活躍、全中水泳での200m背泳ぎ8位、「少年の主張」石狩大会での最優秀賞等、自己の可能性が開花し、夢や目標を持って努力してきたことが、大きな成果となって出始めていることに、私たち大人まで勇気や感動をもらっています。
1、「ともに学び合い、自分たちで問題解決を行う力」を育む
30度越えの学校生活にも、体調を崩したり、弱音を吐くことなく、諸活動に意欲的に(自分事として)取り組む姿に前期後半の学びと成長に大いに期待しています。「変化の激しい社会に、生涯にわたって自ら学び続ける人」を育てる学習指導要領の求める「生きる力」の育成の柱は、「主体性」。不易と流行ではないですが、昔も今も、「主体的に・・、心豊かに・・、ねばり強く挑戦」という人材育成の柱には大きな違いはありません。自ら考え、行動することで、自己決定力や自己責任感が育まれ、学校や地域社会が協力して、子どもの主体的な学びを支援することで、より教育効果は上がるはず。子どもたちが、自分の学びについて考え、自己評価したり、子ども同士で意見を交換し合う場を設けることで、ともに学び合い、自分たちで問題解決を行う力を育むことができると考えています。
2、キーワードは、「主体性」を育む
「主体性を育む」ために、「自己表現、積極的な行動、自己決定力」の多様な場をつくっていくことが、学校教育においても大切な時代と考えています。そうした意味で、「教える授業」から「学び方を教える授業」へと先生たちも授業改革を進めていますし、子ども目線で言うと、「教わる学習」から(自立的学習者として)「学び方を学ぶ」学習への転換が必要になってきます。自己の持っている可能性を開花させ、学習にスポーツに音楽に、「目標を持って主体的に努力する(しかも協働の中で・・)」ことで、個性が輝き、集団が躍動する前期後半、後期へと子どもたちの学びと成長に大いに期待しています。
3、夏休み中の出来事から(全中水泳・吹奏楽コンクール結果等は掲載済)
8.19Sat.全中水泳【北海道新聞掲載記事】
「北海道新聞8月19日掲載」 北海道新聞社許諾D2308-2408-00026982
(※写真は共同通信社提供)
8.19Sat.第63回全国中学校 水泳競技大会の結果
第63回全国中学校 水泳競技大会(香川県立総合水泳プール)は最終日。森本将太さんは2種目目、男子100m背泳ぎに出場し、1:00.65という記録で、全国18位。全日程を終了しました。
男子200m背泳ぎ 入賞 第 8 位 記録 2:09.34 (優勝者の記録 2:04.98)
男子100m背泳ぎ 第18 位 記録 1:00.65 (優勝者の記録 57.31)
猛暑の続く四国、香川大会。全国の舞台で、この世代の日本のトップレースに参戦してきた経験は、自分の競技人生やスポーツ、学び、生き方にとても大きな刺激と影響を与えるものだったのではないでしょうか。トップへのチャレンジは、誰にでも与えられるものではありません。これまでの努力と練習の日々やサポートしてくれる家族やチームの支えがあってのこの貴重なチャレンジです。素晴らしい結果に拍手を送ると共に、これからの一層の活躍に期待しています。3日間、お疲れ様でした。
8.18Fri.第63回 全国中学校 水泳競技大会 速報
香川県立総合水泳プールで開催されている、第63回全国中学校 水泳競技大会に、本校3年生、森本将太さんが参加しています。今日は、男子200m背泳ぎに出場し予選、2:09.25で決勝進出。決勝では、第8位という立派な成績を収めました。おそらく、明日は男子100m背泳ぎです。健闘に期待します。
8.4Fri.NHK全国学校音楽コンクール道央地区大会
NHK全国学校音楽コンクール道央地区大会が、カナモトホール(札幌市民ホール)で開催され、本校合唱部が参加し、奨励賞を受賞しました。コロナ禍の3年間、コンクールには出場経験のない合唱部は、6名という少人数ながら、Nコンへの出場を決意。課題曲である「Chessboard」にも取り組み、千歳市内のコンクールや今回Nコンで金賞を受賞し全道大会に出場する青葉中学校とも、合同練習をさせてもらったりしました。その成果があり、緊張感のあるNコンのステージで、少人数とは言え、美しいハーモニーを響かせていました。合唱部のチャレンジにエールを送ると共に、さらなる向上に期待しています。
課題曲 Chessboard 自由曲 虹