学校長あいさつ
1、千歳中学校のあゆみ
本校のホームページにアクセスしていただき、ありがとうございます。
千歳市は、「国立公園支笏湖」など恵まれた自然環境と、北海道の空の玄関「新千歳空港」をはじめとする都市機能を併せ持つ魅力あふれるまちです。国指定史跡「ウサクマイ遺跡群」や「美々貝塚」といった貴重な遺跡は先人の歴史を感じさせます。千歳ゆかりの作家やこの地を舞台とした小説も生まれた文学のまち、防災学習交流センター 「そなえーる」に代表される安全・安心を大切にするまちでもあります。令和4年2月7日には、脱炭素社会の実現に向けて、2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにする「千歳市ゼロカーボンシティ」の実現を目指すことを宣言しました。
本校は、戦後間もない昭和22年6月、千歳町立千歳中学校として開校し、平成24年度には、真町中学校と統合しました。77年目を迎える今年度は、在籍生徒540名の19学級(通常学級16・特別支援学級3)、学校職員59名(教職員+学習支援員や部活動指導員等を含む)でスタートします。
2、令和6年度 重点教育目標
「主体的に学び 心豊かに行動し ねばり強く挑戦する生徒の育成
~夢や志をもち、未来をたくましく生きる~
社会の変化が加速度を増し、複雑で予測困難な時代を迎える中、未来の担い手となる子どもたちが、感性を豊かに働かせながら、自らの可能性を発揮し、よりよい社会と幸福な人生(well-being)の創り手となる力を身に付けることが求められています。学校教育においては、ICT環境も効果的に活用し、「主体的・対話的で深い学び」の実現と、「個別最適な学びと協働的な学び」の一体的充実を図る「子どもが主語」の授業改革は、喫緊の課題です。「知識伝達型」の教育から、主体性を育む「アクティブラーニング型」の教育へと授業観自体を変革し、子どもたちに主体性(自己決定、自己表現)を育み、未来社会を切り拓くための資質・能力を一層確実に育成することが重要だと考えています。
子ども達が、自ら課題を見つけ、自ら考え、判断して行動し、他者と協働しながら「社会を創っていく力」を身につけていくために、以下の三点を学校経営方針とします。
①「自己決定・自己表現」のある教育活動
教育課程を通した、必要となる資質・能力の確実な育成・定着を目指し、「自己決定・自己表現」のある教育活動、「子どもが主語」の授業改革を推進します。
➁心理的安全性の高い仲間づくり
考えや気持ちを安心して伝え合える「心理的安全性の高い集団」(支持的・親和的風土)は、「学びの質を高め、人が育つ」ことから、生徒はもちろん、教職員集団にも「心理的安全性の高い集団づくり」を推進します。(心理的安全性の高い学校組織体制構築)
③共に学び、共に高め合い、未来を創る人材育成
小中連携・CS等、学校と地域が育成する子ども像を共有し、連携・協働する、地域と歩む教育体制の実現がESD・SDGsといった観点からも重要です。「共に学び。共に高め合う」学校風土が、中学校区や保護者・地域にも広がり、学校教育目標である広い視野を持ち、ふるさと千歳から、志高く、ねばり強く挑戦しながら、未来の創り手となる人材育成を推進します。
3、ふるさと 千歳
ふるさと千歳市は、国産での先端半導体製造を目指すRapidus(ラピダス)の進出、空の玄関口としても、国際化、グローバル化が一層進展します。世界中にある環境問題・差別・貧困・人権問題といった課題を2030年までに解決していこうというSDGs等、「広い視野」を持って、簡単には答えの出せない、解決すべき社会問題にも" Think Globally Act Locally"(地球規模で考え、行動は足元から・・)という精神で立ち向かってほしいと思います。
限りない可能性を秘めた個性が芽生え始める義務教育後半の三年間。「可能性という種」を土に植えただけでは、花も実も育ちません。種に水や栄養を与え、光が降り注がれ、種は芽を出し、しっかり根を張り、枝葉を伸ばして花を咲かせます。「努力することの大切さや継続」、その世代に応じた「学び」や「体験」が、水であり、栄養であり、光です。可能性を開花させ、しっかりとした根を張るたくましさを持った生徒を育てようと、教職員一同「チーム千歳中」で努力してまいります。
4、千歳中学校グランドデザイン
29代校長 山 口 歩