学校行事
7.13Wed. 学ぶ意欲の向上とわかる授業5
1、生きて働く英会話力・・
「自分のことや自分の考えていること、気持ち等を他者に伝える」という英語をコミュニケーションツールとして、「表現し、話す」という力が求められています。確かにグローバル社会なので、英語を多様な人たちとの共通言語として協働することができれば、大きな力となります。全国の公立中学校に在籍する中学3年生のうち、英検3級相当以上の英語力を持つ生徒は40.7%いるそうです。国の目標は、中学校卒業時点で、英検3級取得50%を目標にしています。目標はともかく、コミュニケーションツールとして、英語を話せる、英会話の力は、将来の職業選択や世界的な視野を広げると言った意味でも、大きな可能性を持っています。
中3の授業では、ALTのジェームズ先生と英会話の学習をしていました。質問に対する答えを事前に英語表現で「書いたり」、友達と「練習したり」、先生に確認してもらったりしながら、「話す」練習を繰り返していました。中1の授業では、最初はメモを見ながら、だんだん顔を上げて、コミュニケーション活動となるようグループ学習で楽しそうに会話していました。こうした学習の積み重ねが、「使える英語」の習得につながります。
2、美術の表現力に驚かされます
「創作活動なので、無言で制作に集中する」という美術の授業。その作品のできばえには感心します。動植物など描いた作品と違うものを使って、描きたいものをデザインする授業。個性があふれ、豊かな表現力に圧倒されます。
3、未知数2つ、式2つ
中2の連立方程式、ちょっと長めの文章問題には、「わからない数字(未知数)が2つ」、問題文に書かれていることをよく読むと、「式を2つ」立てることができます。数学の先生は、問題文から式を導き出すときに、『問題文に書かれている内容を表や図に整理してみる』ことを強調していました。数学は、答えがスパッとX=〇 Y=△とでることが美しいのですが、「数学的な見方・考え方を働かせて、解答を導き出す過程」にこそ、おもしろさがあり、そうした「見方・考え方」ができるようになることが、大切な教科です。一問一答で、暗算で答えが出せるようなことは、世の中、そうそうありません。「問われていることを図や表やグラフ、数直線・・・などで情報を整理して」解答にたどり着く楽しさを理解してほしいと思います。
7.13Wed. 為すことによって学ぶ 校長室から
1、「為すことによって学ぶ」
7月14日(木)、1年生校外学習、2年生宿泊学習(~14日)が行われます。コロナ禍、様々な感染防止策に配慮しながら、事前学習を含めた研修計画、行動計画を作成し、小グループが、自ら立てた研修計画に沿って、時には臨機応変に対応したり、危機管理意識を持ちながら社会に出て研修します。1年生がJR千歳駅を起点に、公共交通機関を利用して、札幌市内各所で、テーマにあった研修を進めること、2年生は、キャリアの視点で、様々な専門学校での研修、札幌市や小樽市での体験や研修をともなった学びを深めること。これらの学習は、教室から社会に飛び出し、公共ルールを守りながら、「自律的に学び取る」、またとない機会と考えています。個人旅行とは違い、研修目的のチーム行動ですから、協働的な学びといった面でも、体験的・旅行的行事の教育効果はとても大きなものです。新型コロナウイルス関連等、様々な理由から残念ながら参加がかなわなかった生徒もいることはとても残念なことですが、この研修後に学んできた成果を伝えて(アウトプット)いけるよう、1,2年生は、チーム感を持って取り組んでいきましょう。
2、「学びに向かう力」
教師生活も長くなってくる(校長自身)と、「教える」ということに固執しがちで、新しい学習指導要領が求めるような、「知識や技能をただ習うのではなく、多様な他者と協働して、自ら考え主体的に学び続ける人を育てる」という「生きる力」の育成をゴールとした授業観への移行がなかなかの課題。予測不能な未来をたくましく生き抜く人材を育てるため、身につけなければならい力は、
①社会で生きて働く「知識・技能」
➁未知なる状況にも対応できる「思考力・判断力・表現力」
③「学びに向かう力・人間性等」と示されています。
高校入試問題等でも、「思考力を問う問題」が出題され、問題文をしっかり読み解いたり、答えを導き出す理由や根拠を自分自身の持っている教科の見方・考え方を生かして「自分の考えとして表現・伝え」なければ、正解に至らないような問題も一部含まれています。
特に③の「学びに向かう力」は、単なる「関心・意欲・態度」ではなく、『主体的に学習に取り組む態度・自己の感情や行動を統制する力・よりよい生活や人間関係を自主的に形成する態度等』と言われています。コロナ禍となってなおさらですが、子どもたちの学びは、「教わるという感覚から、意欲をもって自ら学ぶ」という「自律的学習者」としての成長、変化の激しい社会を「自ら学びつ続ける人に」という15の春をイメージして学校づくりを進めていきたいと考えています。
「体験をともなった学び、為すことによって学ぶ」という旅行的行事・自主研修等の総合的な学習は、規範意識や集団や社会のルールを学び、スケジュール管理し、役割や責任を果たし、体験や豊かなコミュニケーション活動により協働的に学ぶ取り組みです。「多様な他者と協働し、新しいものを創造する。自他を尊重し理解し合う。」チーム1学年・チーム2学年の学習成果に期待します。
3、2学年宿泊学習に寄せて(宿泊学習のしおりから)
「為すことによって学ぶ」 校長 金森 直人
2学年宿泊研修が学年委員会・学級・班での企画・立案・協議を重ね、「MY BEST MEMORY」~一人一人の思い出を大切に~をスローガンに実施の運びとなりました。コロナ禍で一番影響を受けてきたのは、スポーツや音楽・芸術、学校行事です。特に旅行的行事は、先生たちはもちろん、関係機関、企業、保護者の皆さんの理解と協力なくして成立しません。
「為すことによって学ぶ」という言葉がありますが、五感を働かせた体験が学びとなり、「視野の広がり」「仲間との協力」「計画・実践・評価・改善の力」等、体験を通した学びが大きな成長につながることを確信しています。
Withコロナの時代、「何を、どのように学び、何ができるようになるか」「どんな工夫をすれば、○○ができる」と、自らの思考・判断・表現力を働かせ、学び取る力(自律的学習者)が大切だと言われます。「為すことによって学ぶ」はずが、「やりっぱなし」では、学びに高まりません。一層予測不能な社会を生き抜いていく皆さんですから、多くの他者と協力し、活動を通して、自ら考え、適切に判断し、実りある学習にしていくことが、「生きる力」の獲得につながります。
職業体験講座や自主研修・製作体験には、キャリア教育の視点も含んでいます。「自己の適性や興味・関心を知り、将来の夢やキャリア意識・職業観を」、是非身に付けてください。
**意義ある宿泊研修にするために******
1.社会的視野を広げる 2.集団行動の基礎を身につける 3.自分たちで活動する自治力を高める
3,班単位の研修により、企画・計画立案のスキル向上
**********************
【7.12 しおり学習の様子から 話を聴く姿勢、メモを取る真剣さが伝わります。教頭先生からも激励】
7.11Mon. 石狩管内中体連大会の結果
〇バスケットボール部女子(当別町総合体育館・とうべつ学園会場)
1回戦 千歳中 36ー56 北広島緑陽中
〇バレーボール部(北広島市総合体育館)
1回戦 千歳中 2-0 恵庭柏陽中
2回戦 千歳中 0-2 江別第二中
〇テニス部男子(千歳市青葉コート)
【男子ダブルス個人戦】
1回戦敗退 3年男子・2年男子ペア
2回戦敗退 3年男子・2年男子ペア
3年男子・2年男子ペア
3回戦敗退 3年男子・2年男子ペア
〇テニス部女子(千歳市青葉コート)
【女子ダブルス個人戦】
1回戦敗退 3年女子・3年女子ペア
3年女子・2年女子ペア
2回戦敗退 3年女子・3年女子ペア
3年女子・1年女子ペア
〇剣道部(江別第三中学校)
【男子団体戦】
1回戦敗退 千歳中 2-3 大曲中
【女子団体戦】
予選リーグ 千歳中 4-0 大麻中
千歳中 1-4 江別第一中 第3位
【女子個人戦】
優 勝 中村(全道出場)
準優勝 鈴木(全道出場)
〇卓球部女子(江別中央中学校)
【予選リーグ】
千歳中 5―0 東部中
千歳中 0―5 恵明中
【決勝トーナメント】
1回戦 千歳中 0―3 西当別中
7.7Thu. 明日から石狩管内中体連大会
7月8日(金)9日(土)と石狩管内中学校体育大会が開催されます。千歳市代表校として出場する部は、
〇バスケットボール部女子(当別町総合体育館・とうべつ学園会場)
〇バレーボール部 (北広島市総合体育館)
〇テニス部男女 (千歳市青葉コート)
〇剣道部 (江別第三中学校)
〇卓球部女子 (江別中央中学校)
コロナ感染防止の観点から、観客人数、観戦方法等、種目ガイドライに従って、制限もありますが、3年生の保護者については、管内での勇姿をご覧いただける種目が多いのではないかと思います。管内を勝ち上がり、全道大会へと駒を進められるチーム・個人の数は、極限られたもの。「スポーツは敗者のためにある」等と言われる由縁かもしれません。大切なのは、ひと試合でもいいから、この仲間たちとプレーしたいと個人・チームで磨き合ってきた、「心・技・体」をしっかり発揮し、最後まで闘いきること。これまでのひたむきな努力は、決して人を裏切らないし、成果となって表れたり、次のステージへとつながるような成長を約束してくれます。
管内出場叶わなかった本校の様々な部の部員たち、市内大会で敗れていった他校の部員たち、みなさんをここまで導いてくれた指導者や協会・種目関係者の人たち、いつも応援し支えてくれた家族や仲間・・・そうした多くの人たちの思いや支えがあっての管内の大舞台です。
「努力は素質を上回り、気力は実力を越える」
千歳中の、また、千歳市の代表として、自覚と責任を胸に、勇往邁進(目標や夢に向かって、勇敢に進んでゆく)する姿に期待しています。健闘を祈る。
7.5Tue. 学ぶ意欲の向上とわかる授業4
ここ数日の暑さと湿度に負けず、生徒たちは、しっかり学習を進めています。「自律的に学ぶ」ということが重視され、「教えられる」授業から、自ら学び取る「自律的な学習者として」の学びが、変化の激しい社会を生き抜くキーワード。3年生の理科で、顕微鏡観察する生徒たちの目は、「科学者の目」。「みつけてやろう、どうなってるんだろう」と好奇心あふれる姿に感動します。
2年生では、情報モラルの学習でしょうか、スマホに関する様々なトラブルについて、グループで意見交換していました。「ネット社会の正しい歩き方」、身に付けましょう。
7.3 Sun PTAソフトボール大会
7月3日(日)晴天の中、キリンビール北海道千歳工場杯争奪PTA対抗男子ソフトボール大会が実施されました。本校PTAOBの方々のご協力もあり、昨年に続く優勝で終えることができました。本当に暑い中、お疲れさまでした。
7.3Sun. 管内陸上
7月2日(土)~3日(日)石狩管内中体連陸上競技大会が開催されました。炎天下、自己新更新と全道出場をかけて熱戦が繰り広げられました。競技役員、大会補助としてもお手伝いがあったスタッフ、指導者、選手のみなさん、厚い中、熱中症への対策も取りながらの大会運営と競技参加、本当にお疲れ様でした。
男子リレーでは、決勝進出チーム7チームが、全道標準記録を突破するという高いレベルのレースの中、本校のリレーチームもよく健闘し、標準記録まであと0.1秒に迫る奮闘ぶりが光りました。よく記録を伸ばしてきての決勝進出は実は立派です。
この結果、全道中体連参加種目は、
共通男子110mH・四種競技 髙橋さん
共通女子砲丸 畠山さん
共通女子800m・1500m 久保さん となりました。全道での健闘に期待します。
7.1Fri. 第50回石狩管内中学校音楽発表会(器楽)
6月30日、7月1日と石狩管内中文連の音楽発表会(器楽)が開催されました。コロナ禍が続き、音楽やスポーツが大きく制限を受ける事態が3年目に入り、様々な対策を講じながら、観客も入れての演奏会はやはり格別なものでした。本校吹奏楽部も、7月1日(金)に出演。効果的なパーカッション、リズミカルで楽しく、迫力ある演奏がホールに響いていました。管内各校の演奏も聴いて、さらに千歳中の音づくり、曲作りに磨きをかけてください。北海道吹奏楽コンクール札幌地区大会は、8月4日(木)にkitaraで開催されます。
千歳中学校
♪ 吹奏楽のための小狂詩曲
♪ 風になりたい
6.29Wed. 学ぶ意欲の向上とわかる授業3
目も、耳も、口も、作業も・・・、「五感を働かせて」学ぶ学習は、好奇心をかきたて、定着度も高いものです。いつでも毎回とは行きませんが、理科の実験で仮説検証しながら学ぶことや国語でも「読む、書く、聴く、話す」といった活動を伴った授業は、定着度も高いようです。
2年国語では、音読、聴くこと、書いてまとめること、発表することを大切にしながら、池上彰さんの説明・論説文の学習を深めていました。
2年生数学は、連立方程式、個の単元や関数など、徐々に難しくなってきます。正念場です。数学は、ブロックのように知識を積み上げていく教科です。土台が崩れないように、数概念、数と式等々基本をマスターして、反復です。
1年生国語では、文法を学んだ後、「学びポケット」で楽しく学習し、単元テスト。理解度は高いようです。ICTを「効果的に使用」することで、興味関心や理解度を上げたいところです。
2年家庭科は刺し子でしょうか、刺繡でしょうか・・布に、針と糸で上手に装飾を施していました。「ものづくり」に集中する姿、いい雰囲気でした。「こうゆう作業、楽しいです」と感想を教えてくれました。
2年生の理科の単元のまとめでは、学習の中で出てきた疑問点やわかったことをタブレットのスライドに記入し、共有をかけた電子黒板画面には、クラスの仲間の課題やわかったことが共有されます。1年生のたんぽぽの花の観察も、3年生の根の細胞の観察も実験を大切にして、「科学者の目」を持ちながら授業が進みます。観察しやすいように植物に切り目を入れたり、試薬で染めてプレパラートを準備、顕微鏡の使い方を振り返りながら、観察・スケッチします。実験を振り返り、まとめる作業も大切にしましょう。
まさに五感を働かせた学びを大切にして、「その教科の勉強が好きになってほしい」と思います。 「好きこそものの上手なれ」What one likes, one will do well.
6.28Tue. 農園作業とキャリア教育
1、現代社会とキャリア教育
Society5.0と呼ばれるこれからの未来を生きる世代にとって、人やもの、世の中のあらゆるものがインターネットを介してつながる(IoT:Internet of Things)社会で、「どんな職業につき、社会的自立を果たしていくか」、大きな宿題があります。少子高齢化社会、産業・経済の構造変化、雇用の多様化等、変化が激しく予測不能な社会を生き抜くために精神的・社会的な自立と人間形成、キャリア教育の重要性が叫ばれ、持続可能な未来社会を築いていく担い手が小中高といった若い世代なのです。
2、キャリアとは・・
「キャリア」という言葉を調べてみました。中世ラテン語の「車道」が起源で、競技場のコースを意味するものだそうです。そこから、人がたどる足跡や経歴などを意味するようになり、今日使われている「キャリア」ということばとなりました。「ある特定の職業や組織の中での働き方にとどまらず、広く”働くこと”を通しての社会とのつながり方や生き様」を指すようになりました。「キャリア教育」は勤労観や職業観、社会性を育てる教育です。
3、本校では・・
職業科の高校や高等支援学校では、高校生活から職業・勤労観を大切にしながら社会的自立をめざすことが特徴で、普通科の高等学校よりも少し早く、職業意識や社会性を身に付けることが求められます。それぞれの学年で職業体験や職業人の講演、校外自主研修があったり、はまなす学級の農園活動や花壇ボランティアに支えられた花壇づくり等もとても重要なキャリア教育です。IT、IoTの世の中だからこそ、欠くことのできない学習と考えています。
はまなす学級の生徒は、きゅうりの苗を畑に移植し、大根の生育状況を確かめ、トマトの脇芽を摘み、誘引といわれる支柱に固定する作業に丁寧に取り組んでいました。作物の育ちやすい環境を整えたり、収穫、商品化、調理、販売・・と、真の「生きる力」を培う学習だと感じます。
6.27Mon. 凡事徹底
先週の2年生学級通信"Sunshine"の中で、2年生最初の定期テストのできばえを振り返って、以下のような記事が載っていました。「結果を得るためには努力と時間が必要です。そのれは、勉強だけでなく、スポーツも習い事も同じだと思います。どれだけの時間を費やしたか、どれだけ努力できたかを見つめましょう。そこを見直し、今後に生かしてください。また、日々の生活一つ一つを再チェックしてほしいと思います。凡事徹底です。」
千歳中学校では、「ととのえる」習慣
【学習規律】 ①姿勢 ➁机上 ③発言
【生活規律】 ①挨拶 ➁時間 ③マナー言動
といったことの徹底を『学習を支える基盤となる力』として大切にしています。ちょっと抽象化した言葉なので、要するに学習や生活上の「あたり前のことを当たり前にやる・・」ことが重要だと担任の先生は伝えています。
「凡事徹底」とは、なんでもないような当たり前のことを徹底的に行うこと、または、当たり前のことを極めて他人の追随を許さないことなどを意味する四字熟語です。将来、社会人として自律した生活が求められる中学生にとって、小さな社会である学級や学校という集団生活で、『凡事徹底』が、ひいてはみなさんの個性や可能性を伸ばすことにつながります。基礎・基本の徹底、習得に裏付けられた応用・発展能力は強い・・「凡事徹底」を揺るがない大きな力に育てましょう。
6.27Mon. 通信陸上
6月25日(土)26日(日)に第68回全日本中学校通信陸上大会道央大会が開催されました。今大会と今週末、7月2日(土)3日(日)の管内中体連陸上競技大会での順位や記録(標準記録突破)により、全道大会出場が見えてきます。
順位・記録もさることながら、陸上競技は自分との闘い。日頃の工夫ある努力により自己記録をどう更新させていくが競技の醍醐味です。どの種目にも真剣に向き合い、チームの練習や補助を務め、応援やアドバイス・・・リレー競技を除いては、個人の記録への挑戦が主となりますが、自己記録の更新には、チームワークが欠かせません。コロナ禍で練習状況が厳しい中、協力し合って努力してきた成果が、順位・記録、自己ベスト更新という結果となって達成感につながることを期待しています。
共通男子110mH・四種競技で全道を決めた髙橋さん(3年)、共通女子800mで全道を決めた久保さん(2年)、全道大会での健闘を祈ります。
6.24Fri. 自分とは違う考えや意見を持つ人と・・
1,2年生では、7月中旬にせまった「校外研修」の計画づくりが進んでいます。研修地・研修内容やそのルート、移動ルートや食事のこと・・「多くの他者・仲間と協働してひとつのグループ研修をつくりあげる」という、様々な教科で培った力を総合的に発揮する「教科横断的な学び」のひとつです。その際、必要となってくるのは、コミュニケーション力や合意形成(コンセンサス)、チームで考え行動する力です。
2年生の学級通信には、「班という集団を席かえによって変える意味」、「自分とは違う考えや意見を持つ人とふれあい、自分の考えの幅を広げてほしい」といった担任・学年の願いが書かれていました。日常の班・係活動やグループワーク、行事等を通して育まれるコミュニケーション力やチームワーク、「考えが広がり、お互いを認め合える人、班、学級、そんな集団がひとつの活動をする時に素晴らしい力を発揮する」ことを学んでほしいと思います。
【集団(複数)の合意形成によって物事を決めるコンセンサスゲーム(2年1組通信より抜粋)から】
Q1 コンセンサスによる集団決定をしてみてどのように感じましたか?(一部抜粋)
〇少人数の意見でもその人に明確な理由があったら多数派の意見よりも大事になって、それに決定することがあるとわかった。多数決やジャンケンだったらそれの魅力に気づけないから大切だと思った。
〇多数決の方が何か物事を決める時は楽だと思った。でも、少数の意見もきくことで自分の意見も変わったりするからそれも大事だと思った。
Q2 集団で物事を決める時に大切なことは何だと思いますか?
〇自分の意見をみんなに分かりやすく伝えることが大切だと思った。自分の意見を突き通すのではなく、人の意見に耳を傾けることが大切。
〇自分の意見やすごく仲の良い友達の意見だけを尊重するのではなく、集団の意見から納得いけることが大切なんじゃないかと分かった。
6.23Thu. 要約 読解力・文章化する力
3年生の国語授業で、論説文の要約をする学習に取り組んでいました。決められた時間内、決められた文字数で「要約」する姿は真剣そのもの。しっかりとポイントを押さえて書き出し、加除修正しながら文を推敲していました。
「読解力の重要性」「問題を解くとき、文章理解は不可欠」だと言われています。「課題文をしっかり読みとけるかどうか」は、どの教科においても必要な力です。「要約」は、文章全体を理解していないと書けないため、文章読解力のトレーニングになります。また、当然、文章を書く力も育成することができます。
要約文は、「自らの頭の中にあるものを文章化する力」をつけます。要約という作業は単なる文章の書き写しではなく、言い換えて新たな文章にすることです。3年生は「ももたろう」の物語を指定された字数で要約するトレーニングから入ったそうです。その文章に込められた「主張を探し」「根拠を探し」「反対意見を見つけ」・・・頭の中で文章を組み立て、書くというアウトプット・・・。こうした手法は、長文の英訳や英語の文書構成理解にも生かされます。もちろん、他教科のテストで「求められている課題を読み解く」ことにも・・。3年生の頭と手を動かして、「書く」姿が頼もしい授業でした。
【3年生数学】 【2年生自主研修計画づくり】
【2年生自主研修・1年生校外学習計画づくり】
6.22Wed. 恥べきは、そこから立ち上がらないこと
今日は、緑小学校の校長先生をしていた経験を持つ、市教委の指導主事が来校し、学力・学習状況調査や入試問題等、①問題文を読み解く力が必要 ➁思考力・活用する力を必要とする問題のできが差になる。③失敗したこと・誤答をしっかり解き直すような学習が真の力をつける。といったお話をしていました。緑小学校の卒業生が中学校で頑張っていることに目を細めていましたよ。(昨日の指導監は高台小学校校長経験があり、同様に卒業生の頑張りを喜んでいました)
中間テストが終わって、「できた・・失敗した・・」と一喜一憂しがちですが、テストを経験し、「自分はどこを理解していて、どこがわかっていないのか」を知り、「次の学習につなげる・活かす」ことが大切と、担任や教科の先生は話していませんか?
作家の三浦綾子さんの小説に出てくる言葉で、「人間、つまづくのは恥ずかしい事じゃない。立ち上がらない事が恥ずかしい」というのがあります。人間は、間違いやつまずきから、多くのことを学び、その失敗を二度としないように克服していくことで、成長していきます。「つまずくのは恥ずかしいことではなく、成功へのステップ」なのです。ただ、「なぜ失敗したか」「どこをどう間違えたか」は、しっかり解き直し、学び直しをしておきましょう。
日本人は失敗しないことを良いと捉えがちですが、アメリカでは失敗したことない人を評価しません。「失敗したことない人=チャレンジしない人」という見方をするからだそうでうす。Fightersの田中賢介さんの講演を聞いたことがありますが、メジャーリーグに渡り、なかなか結果が出ない時にも、チームメイトやチーム関係者は、「ドンマイ(Don’t mind)ではなく、「ナイストライ」「ナイスチャレンジ」(Nice try. Nice challenge)と声をかけてくれたそうです。「挑戦すること」をしっかりと評価する習慣が素晴らしいことだとおもいませんか。
「失敗は恥ずかしいことではない。恥ずべきは、そこから立ち上がらないこと」中間テストの誤答であっても、次なる成長のためのステップにするような学習習慣をつけて行きましょう。
6.21Tue. 教育活動の充実
1、北海道教育庁石狩教育局の学校訪問
石狩教育局の局長さんや指導監さんが千歳中学校の教育活動を視察し、「学びの充実」や授業更新・ICT活用等について、協議を深めました。その中で、
〇授業の様子から「意欲的に学びに向かう姿勢が見える。素直そうで意欲的・・」「教える・教わる授業から、自ら考え、考えさせるような授業になっていくことがわかる授業をつくる」というお話をしていました。
〇北海道の将来を担う子どもたちが、夢と希望にあふれ健やかに成長できるよう、道教委では、これからの北海道が目指す教育の基本理念を「自立」と「共生」としています。(自立・・自然豊かな北の大地で、世界を見つめ、自立の精神にあふれ、自らの夢に挑戦し、実現していく人を育む。 共生・・ふるさとへの誇りと愛着を持ち、これかの社会に貢献し、共に支え合う人を育む。)
〇「意欲的に授業にむかい、協働・共同する中から、主体的に考え、豊かに表現する力を培う」そんな、「わかる授業」をつくっていきましょう。
2、環境が人を育てる
花壇ボランティアやはまなす学級の花壇整備や農園活動。学校業務主事からも、様々なお手伝いをいただいて、土づくり、苗を育て、苗植え、草取り、水やり・・・花や野菜が生き生きと咲いています。ほうれん草やイチゴの収穫時期を迎え、ズッキーニは、大きな花を咲かせました。花の栽培やお世話、農園活動での貴重な体験的活動、豊かな自然の恵みや季節の移り変わり等、作業や体験によって「為すことによって学び」、机上ではできない学習を深めています。花や植物、美しい景観といった「環境」、ボランティアの精神、体験的学習が、人を育てます。学校環境をととのえる気持ちを全校生徒が持ちたいですね。
また、はまなす学級は、支笏湖、支笏湖ビジターセンターを訪れ、自然体験や動植物の観察等、ふるさと千歳の豊かな自然環境から多くのことを学んできました。
3、宿泊学習での自主研修計画づくり
2年生は、7月14日、15日の宿泊学習での自主研修計画づくりをしています。研修地の決定、交通手段は?時間の管理、昼食は?等々、個人旅行ではないので、協議して、様々なことに配慮しながら、チームとして行動・学習計画を立てていきます。学級・学年のチーム力向上にも期待します。
6.20Mon. PTA活動
延期されていたPTA役員会・総合委員会・各委員会が開催されました。全体会であるPTA総合委員会は、各委員さんが一同に体育館に集まり、今年度のPTA活動や各委員会の活動計画作成について確認しました。感染拡大状況に注意を払いながらも、「できることを工夫して・・」子どもたちのための活動とPTA会員の横のつながりを高め合う活動に動き出しましょう。今年度のPTA活動、よろしくお願いいたします。
6.17Fri. 前期中間テスト
今日は、前期中間テスト。この数か月間の五教科の理解度と達成状況を確認する大切なテストです。3年生にとっては、高校入試に向けて「成果と課題」を把握する、数多くの学力テスト・定期テストのはじめの一歩であり、新1年生にとっては、中学校に来ていつもの緊張感とはまた違った受験形式のテストです。
どの学年も教室環境・自分の身の回りを「ととのえ」、約束事を確認して、答案用紙に向かっていました。「空欄をつくらないで、粘り強く・・」と担任の声が聞こえてきました。
「入試選抜テスト」との大きな違いは、「差をつけてふるい落とす、選抜するための試検」ではなく、現段階での、「理解度、達成度を把握し、身に付けた力と今後の課題を見つける」テストであること・・。そういった意味で、テストが終わると解放感もあるのですが、「できているところ、理解が足りないところ」の把握と今後の学習方法の『更新』には、しっかり時間と労力をかけてください。
6.16Thu. 学ぶ意欲の向上とわかる授業2
3年生理科の授業では、「化学変化とイオン」の分野でしょうか、ダニエル電池の実験を振り返りながら、電池の仕組みやイオンについて学習を深めていました。「見えないけれども目の前で起こっている化学変化を理科・科学の見方・考え方で説明できる」、そうした力がついてくることで、ますます、「科学の不思議、おもしろさに引かれていくんだなぁ」と感じました。
2年生数学では、中間テスト対策での個別の学習でしたが、問題の解き方について、「教え合ったり、議論し合ったり」する雰囲気が、とっても素晴らしいと感じました。「人に分かりやすく教えられるようになった知識や考え方は、より確実に自分のものに」なります。アウトプットすることで、より理解が深まる学習方法は、勉強はもちろん、スポーツや音楽でもよく活用されます。「教え合い、学び合い」で共に力を伸ばしましょう。
1年生数学は、碁石を並べて作った三角形の碁石の数を出す方法(方陣算)を「一つの方法ではない、幾通りもの考え方」を導き出していました。「数学は、答えがひとつだから美しい」という人もいますが、「答えを導き出すための、数学的な見方や考え方、解答方法」は一通りではないので、こうした数学の授業は、とても大切だと感じました。
6.16Thu. 自律と自治力
明日は、前期中間テストです。これまで積み上げてきた学習がどれくらい身についているのか?その成果と課題について明らかにし、今の力を計るというねらいがあります。テスト自体も大切ですが、テストが帰ってきたとき、「どこを理解していて、どこがわかっていないのか」が明らかになり、次につながる活用をしてください。
朝自習期間、どの学年も、家庭学習ノートを提出して学習状況を点検したり、諸活動がない期間の集中的な学習時間の確保等、確認し呼びかける委員会活動を行なっています。Myゴール手帳を利用した学習計画や反省を修正しながらテスト週間の家庭学習にも工夫をしているようです。また、「学校生活を自らの力で・・」という観点で、どの学級も日直が朝の会を進行し、目標の設定や委員・係からの生活・学習の連絡事項を生徒主体の活動として行っています。
①「自分の生活や学習、身だしなみや時間の使い方等、セルフコントロールする力である自律的な生活」
➁「学級・学年・学校を小さな社会として、その社会生活を規律ある、豊かなものにしていこうという自治力」
は、日常のこうした委員会活動や学級・学年の役割の遂行とその責任の中で培われるものと考えています。スポーツ部活動でも「日常がグラウンドに出る」とか、日常の努力の仕方、その継続性と質が、結果となって現れることが指摘されます。また、1,2年生の間に、基礎的な技能・基本となる考え方や行動の仕方等をしっかり積み上げてきた選手は、3年生・さらには高校生になり、心・技・体が充実してきたときに、自らの「思考・判断・表現力」が開花し、指導者も驚くほどの「伸び」を見せることがよくあります。
基礎・基本を大切にした、目標を持った「たゆまぬ」努力の積み重ねが、様々な状況にも対応できる真の「生きる力」を培うことにつながる。勉強も、委員会活動も、部活動も共通している気がしてなりません。
自律した学習と生活、集団の自治力を磨いて行きましょう。