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2023年3月の記事一覧

3.17Fri. 学ぶ意欲の向上とわかる授業22

1、英語科における「表現力」

 2年生の英語では、様々なゲームを活用したり、コミュニケーション活動を大切にすることで、伝える・伝わる表現力豊かな授業が行われていました。1年生の英語では、「他己紹介」でしょうか。自分の友達のことを紹介する英作文をつくり、学級の中でプレゼンしていました。自己紹介や他己紹介など、自分のこと、自分の意見や考えについて表現し伝える力は、英語科で、もっとも身につけたい力です。

 空の玄関口千歳市で育つ皆さんとって、「国、文化、言語等、多様な他者とコミュニケーションをとりながら、互いのことを理解し協働し合う」意味でも、語学力は、増々需要が高まります。自分の将来や身の回りのこと、住む街や日本のこと、意見や考えを「豊かに表現できる語学力」、生きた英語力を伸ばしていきましょう。

2、音楽科 和楽器「箏」

 中学校の音楽科では、3年間を通じて1種類以上の和楽器の器楽演奏(表現活動)を行い、我が国や郷土の伝統音楽のよさを味わうことができるよう工夫することとなっています。

 コロナ禍、箏の講師の先生に来ていただく関係もあり、実施について難しさがありましたが、今年に入ってから、「箏」の授業を行うことができました。十分な時間はかけられなかったものの、基本奏法や楽譜の読み方、「平調子」といわれる音階の特徴等についても学びました。授業の後半には、「さくら」の合奏が校舎に響き、「伝統音楽の美しさ」や「平調子のちょっと寂しく、もの悲しい風情」を感じる音階と演奏を楽しむことができました。指導に入っていただいた多くの箏の先生方、ありがとうございました。

 

 

3.11Sat. 第76回卒業証書授与式 終了

 12年前、3月11日、巨大地震と津波、原発事故、東日本大震災が世界を震撼させました。限りない可能性に夢を膨らませ、まさに卒業式を目前に控えた多くの小中学生や子ども達、地域に生きる尊い多くの命が奪われ、自分や自分の大切な人が一瞬のうちに津波にのまれる光景は、多くの人の心にも深い傷跡を残した悲しい出来事でした。そこからの復興を目指し、地元の人々、日本中、世界中の人々が、たゆまぬ努力を重ね、今なお、復興への道半ばなのかもしれません。

 以来、地域コミュニティーの大切さや、真の安心・安全、「自助・共助・公助と備えることの大切さ」・・・生きることや私たちの生活に多くの教訓と変化をもたらしています。

 東日本大震災により亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、そのご家族や被災された方々に、心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。

 雪解けも進む本日3月11日(土)、新型コロナのパンデミックにより、実に三年ぶりとなる、保護者も招いての卒業式を挙行いたしました。変化の激しい社会を、コミュニケーション力と協働を大切に、それぞれの道を歩んでほしいと願っています。

式 辞

 義務教育九年間を修了し、今、凛とした姿で、未来を見すえる178名の卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。保護者の皆様、ご臨席はかないませんでしたが地域の皆様、コロナ禍にも大きな愛で、子どもたちの成長と自己実現を支えていただきました。これまでの深い愛情と、尊いご労苦に心から敬意を表します。

 卒業生の皆さん、笑顔で微笑みかける、素直で、心優しいひとがら・・、ゴールを設定し、実現に向け努力を惜しまないひたむきさが、皆さんの強みです。「身につけるべき力」は、まだまだ備わっていませんが、「目標を持つ人」「努力の大切さを知っている人」は、「学び続ける強さ」を持っています。進む道はそれぞれですが、そんなみなさんの笑顔で学び続ける強さが、個性豊かな一人一人の道を明るく照らしてくれるはずです。

 旅立つ三年生へ、期待を込めて二つの話をします。

 一つ目、生徒会テーマ「夢絃~夢へと紡ぐ糸~」には、一人一人の個性の糸を紡ぎ合わせ、互いが認めあえる学校をという願いが込められていました。世界に目を向けると悲惨な戦争が止まりません。多様性を認め、協働しあうことでしか、解決が難しいことが多い時代です。「コミュニケーション力、協働する力」を磨いてください。

 二つ目、皆さんは空の玄関口千歳市で育ちました。国際化、情報化、SDGsに向き合っていかなければなりません。Think globally Act Locally 地球規模で考える視野と足元からの行動を大切にする姿勢を身につけてください。千歳市は、今年2月に2050年、ゼロカーボンシティ実現を宣言しました。

 二つのことを話しましたが、「コミュニケーション力と協働する力」「地球規模で考え行動は足元から」この姿勢を大切に、自分らしい道を歩んでいってほしいと願っています。

 結びになりますが、人間は「天才型と努力型」の二種類に分類される等と言われます。しかし、「努力の大切さを知っている人こそ真の天才」です。また、「努力は成功を約束する」ものではありませんが、「確かな成長を約束してくれます」卒業生のみなさんが、素直な心で、「努力の大切さ」を追究してきた、この先の未来が、輝きに満ちたものになることを願い、式辞といたします。

 

3.10Fri. 明日は卒業式

 いよいよ卒業式を迎える3年生も、式の練習を重ねるごとに立ち姿、式に臨む姿勢まで、凛としてきました。明日の卒業式が、義務教育9年間を修了する15の春、未来への一歩を踏み出す門出となる式となるよう願ってやみません。

 生徒会誌「柏葉」に寄せた原稿を卒業生に送ります。 

「夢や志を持ち、未来をたくましく生きる」    

       学校長 金森直人    

 今年度の千歳中学校の重点目標を「主体的に学び、心豊かに行動し、最後までやり切る生徒の育成」としました。未来の担い手となる皆さんに、一人一人が個性を輝かせ、協働から学級・チームが躍動し、「夢や志をもち、未来をたくましく生きる」人に育ってほしいとの願いです。     

 3年に及ぶ感染症のパンデミック、温暖化、Society 5.0に象徴される社会の大きな変革等、かつて経験したことのない変化の激しい世の中です。そんな未来をたくましく生きていくために、「知識や情報を知っているだけではなく、様々な情報を取捨選択して、思考し、判断し、表現する力」をつけなければなりません。しかも、「多様な他者と豊かなコミュニケーションで協働しながら、新しいものを創造する力」が不可欠な未来なのです。

 みなさんの強みは、素直で仲間を大切にする優しい心。そして、困難な状況でも、常に前向きに学習・体育大会・文化祭・委員会や部活動を見事にやり切りました。「素直さ、ひたむきな努力、コミュニケーション力、協働する力」は、未来をたくましく生きる原動力です。

 AIが進化し、ICT・IoTの時代が到来するからこそ、「自他を尊重し、多様な他者と笑顔でつながるコミュニケーション能力」を大切に、更なる飛躍に期待しています。

3.10Fri. 公立入試問題から考える 2年生通信より

〇2年生あるクラスの学級通信から・・

  1年後の自己実現に向け、公立高校入試問題の傾向から、「あなたの番」に挑もうとする2年生に向け、以下のような学級通信がありました。紹介します。

(5教科のいくつかの基本問題のみ掲載し・・)

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 最近の入試傾向は、

1、『問題文を読み取る』読解力          と

2、『知識を活用して考える』応用力(つなげる力) そして

3、『文章を用いて説明する』表現力        が試される問題が多い。

 

 「ん?」ということで、正解までの道のりを説明しよう。まずは、「長い文章を読んで」問題の意味を理解すること。その時のスピードが大切になる。そして、その問題の中身は、「~を何んと言いますか?」「●△×!」と一問一答のタイプではない

 「こうなる理由を●△×を用いて、説明しなさい。」とか

 「ここからどうなると考えられますか(予想されますか)。●△×を使ってまとめなさい」等といった問題が増えている。つまり、単なる知識を聞かれる問題ではなく、その知識を使って考えられることを答える、視点の違う問題になってきている・・。

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  これからの時代を生き抜くには、覚える(知識の習得)ことに加えて、考えに考えて説明しなくてはいけないのだ。そして、たくさんの字を早く読んで、早く意味を理解しないとスタートラインに立てないのである。

  日常を振り返ってごらん。

まずは覚えるために、継続して努力していますか?授業を一生懸命受けていますか?

人に正しく伝えていますか?単語ではなく、文章で会話していますか?「ヤバい」とか「エグイ」ではなく、語彙力を高めて表現していますか?

本を読んでいますか?速読や説明する力(語彙力)は、新聞や本を読むことがかなり活きてきますよ(継続)。・・・・・ 

 1年後、あなた達の番です。やらなければあっという間です。でも、それまでにやること、やれること、まだまだありますね。

 

3.9Thu. 学ぶ意欲の向上とわかる授業21

1、なぜ、思考力・判断力・表現力なのか・・

 3年生の講話の中でも話しましたが、高校入試問題も大学の共通テストも、「(ちょっと難解な)問題文を読み解き、与えられた情報を整理し、問われていることに適切に回答していく、思考力・判断力・表現力」が一層問われる世の中になります。「英語の単語をどれだけ知っているかではなく、英語表現を使ってどう自分の意見や考えを表現していけるか」という力が問わるのです。

 やはり変化の激しい世の中で、「多様な他者と協働しながら(コミュニケーションを大切に)、新たな発想や考えを創造して行く時代」であることは間違いなく、そうしないと、一層の情報化や国際化、戦争やSDGs・・・といった簡単には解決策の見つからない問いにも、「納得解・最適解」を生み出していかなければ立ち行かない時代の到来でもあるのです。未来社会を担う卒業生たちには、自己の強みを活かし、コミュニケーション力を高めて、キャリア実現をしてほしいという話をしました。コロナ禍だからこその、対面やコミュニケーションの大切さを実感し、「どうやったらできるのか」に挑戦してきた卒業生たちの堂々たる旅立ち、卒業式が目前です。

(3年生の卒業式練習風景から)

2、対話を重視し、思考を共有、磨き合う中から、真理や納得解・最適解に迫る・・・

 1年生の国語授業では、単元の中で、対話を重視した深い学びから、「思考・判断・表現力」の育成を目指すような授業を大切にしています。「物語の心情の読み取り」も、多様な意見を交換し合ったり、他者の考えからさらに自分の考えを見直したり、新たな発想をプレゼンしたり・・深い心理に迫ってく過程は、授業に引き込まれます。国語の先生からは、「様々な意見・考えを磨き合い、自分の考えを「書く」ことで整理し、表現・・・といった繰り返しで力がつくと考えています。」と教えてもらいました。中1で学んだ、磨き合い、書き、表現(話す)する力を、4月からの学習にも生かしてほしいと思います。

(「少年の日の思い出」では・・)

エイミールは、

〇「そうか、そうか、つまり君はそんなやつなんだな。」

〇「結構だよ。僕は、君の集めたやつはもう知っている。そのうえ、今日また、君がちょうをどんなに取りあつかっているか、ということを見ることができたさ。」  と・・・・

ぼくは、 

△「僕は、すんでのところであいつの喉笛に飛びかかるところだった。」・・

△「なぜ、とびかかろうとしたのか」「なぜ、そうはしなかったのか」主人公僕の心情に迫ります。

班で、その心情について激論する様子に学びの深まりを感じました。