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2022年5月の記事一覧

5.6 シリーズ「わかる楽しい授業」と学習基盤2

 学習を支える基盤には、授業に臨むための、姿勢や机上整理、反応や発言等の基本条件や環境整備の他に、「読む、書く、聴く、話す」といったまさに基本的な力の習得が必要となります。2年生の国語では、大切なことをメモを取りながら「聞く」、情報を整理するといった学習を進めていました。国語に限らす、知識の暗記ではなく、五感を働かせて「学び取る」授業を、先生たちは工夫しています。

 英語の授業では、単語カードを並べ替えることで、forやtoといった前置詞を使った表現を「課題を聞き、動作し、発声する」ことで学んでいました。体育でも「100mを速く走るには・・」といった自分なりの目標や課題を設定し、課題解決にせまるための方策をワークシート記入していました。「長縄を美しく回し、何回も跳ぶには・・」、試行錯誤しながら解決策を協働で練っていました。

 数学は、それぞれの学年でどんどん難易度が増しています。算数・数学は「ブロック型」の学習なので、基本を積み上げていくことが大切。公式等を使いながら基本的な問題から、たくさん練習を積み上げ、持っている知識・技能を駆使して求められていることを読み解き、「わかった、できた、すっきり解けた」の爽快感を感じてほしいと思います。

 国語では、枕草子「春はあけぼの やうやう白くなりゆく山ぎわ すこしあかりて・・・」、古典の独特のリズムを音読しながら学習を進めていました。中学生の頃に音読で覚えた古文、随筆等は、大人になってもリズムで覚えているものです。不思議とその情景が目に浮かぶようになってくる。春の早朝のだんだん白んでいく山際、紫がかった雲が細くたなびいている(のがいい)という美しいもに感動する感性も培ってほしいと思います。

 

 

 

 

 

 

5.2 目標を高く持ち達成の道筋を描く

目標を高く持ち達成の道筋を描く

 

 ゴールデンウイークには、それぞれの部活動に熱心に打ち込む生徒たちの姿が光りました。今夏の中体連の成果も、「日常の積み重ねとひたむきな努力」の末に結果となって現れます。

  メジャーリーグでは、大谷選手の活躍が日々報道されています。みなさんもご存じのことと思いますが、大谷選手は、高校時代の監督・佐々木洋氏からの教えにより、高校1年から目標達成シートをつくって「目標と達成のための道筋」を描いていたそうです。作成したこのシートは、強い目標・夢を中心に置き、周囲9×9の合計81マスに細分化した目標を書き込んだものです。おそらく、書いて確認・認識することで、具体の行動に移していくというルーティーンをストイックに継続してきたことが、彼の野球への取り組み方や生き方のベースになっているのでしょう。

 同じくメジャーリーグで成功したイチロー選手も 「努力せずに何かできるようになる人のことを『天才』というのなら、僕はそうじゃない。努力した結果、何かができるようになる人のことを『天才』というのなら、僕はそうだと思う。人が僕のことを、努力もせずに打てるんだと思うなら、それは間違いです。」というように成功の陰には、「誰よりも努力の大切さを知っていること」が結果を出し、成功する秘訣であり、時として天才を生み出します。

 美しい桜が満開を迎えたさわやかな季節。皆さんの可能性への挑戦を応援しています。