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学校行事

12.2Sat.土曜授業と人権教室

 12月2日(土)、土曜授業が行われ、3時間目には人権擁護委員さんが来校し、人権教室を開催しました。人権擁護委員として来校した中島さん、温井さんのお二人は、第21代・第25代の千歳中学校の校長先生です。懐かしそうに校舎を回りながら、真剣にビデオ視聴し、人権教室の感想やネット使用で気をつけようと思うことをワークシートにまとめるみなさんの姿に感心していました。

 放送では、「第42回全国中学生人権作文コンテスト札幌地方大会」で優秀な成績を収めた千歳中の2名の生徒も紹介されました。表彰式は、12月5日(火)にサッポロファクトリーアトリウムで開催され、コンサドーレ札幌の高木駿選手が出演したり、サッポロファクトリー内のクリスマスツリー点灯式にも参加する予定となっています。

 優秀賞(北海道新聞社賞) 平間 安晃さん 「未来へつながる希望のために」

 優秀賞(レバンガ北海道賞)佐々木麻晴さん 「僕の卒業式」

 

 「SNSに潜む危機」というDVDを視聴し、ネットコミュニケーション、画像や動画の投稿、犯罪につながる危険性等々、みなさんの生活に切っても切り離せないSNSを使う上で注意しなければいけないこと、そこに潜む危険性など、考えることができました。最後に中尾生徒会長から人権教室のお礼の言葉がありました。

12.1Fri.学ぶ意欲の向上とわかる楽しい授業32

 「一斉教授型」の授業から「生徒が、主体的に学びとる授業」への転換が求められています。2年生英語の授業では、「アダムスファミリーの7人の子どもの情報を集め、年齢や職業を推理・特定する」という、謎解きのような、わくわくする授業に目を輝かせていました。班内のコミュニケーション活動を駆使して、探偵のように集めた情報・ヒントから、リーダーが情報を集約し、班で推理していきます。Ues English!で班活動も悪戦苦闘。「五感を働かせながら、為すことによって学ぶ」というイメージの強い授業に感心しました。

 

11.30Thu.横田千歳市長来校

 千歳市の横田市長、佐々木教育長、教育委員会の方々が、学校視察に来校されました。「おはようございます」「こんにちは」とのみなさんの笑顔の挨拶、とても気持ちよく、校内や授業の様子を見て回ることができました。授業参観後は、校長室で、中体連や吹奏楽コンクール、アラスカ州ミアーズ中学校との国際交流の写真等も興味深く見ていただきながら、千歳中学校の教育実践や教育の動向等についてもお話ができました。変化の激しい時代に求められる教育について、タブレットやICT活用といった教育のDX化、「ラピダスも参入し、空の玄関口として国際化の進む、千歳の子ども達の英語力を高めたい・・」等々交流でき、貴重な機会となりました。

 

 音楽の授業では、2年生が童謡「浜辺の歌」を合唱していました。数学の授業では、タブレットを使ったり、問題の解き方について対話的に「教え合い学び合い」があったり・・、「いつも通り相談しながら解いていっていいんだよ・・」という数学の先生。3年生理科では、タブレットを使って、千歳市の何月何日、何時何分の星空をプラネタリュームのように観察していました。「おどろきやわくわく」を感じます。好奇心や探究心を出発点に「自ら学び取る・・」主体的な学習に期待します。

11.22Wed.学ぶ意欲の向上とわかる楽しい授業31

1、1年生英語科

 空の玄関口千歳、ラピダス誘致による一層の国際化、千歳市に住む私たちにとって、語学力・英語力やコミュニケーション能力の向上は、未来の自分やキャリアに直接役立ってきます。You must study English hard for your future!

 1年生の英語では、アラスカ州ミアーズ中学校から留学生が来た経験をイメージし、留学生が来た時に、安全で、充実した日本の学校生活を送るために、学校生活の約束事やきまりをアドバイスする場面設定で、英作文、話すことを学習していました。「廊下は走ってはいけません」「学校では名札をつけなければなりません」「学校に遅刻してはいけません」「授業の2分前には着席していなけばなりません」等々、英文をつくりながら、ペアでチェックしたりアドバイスし合ったりしながら、意欲的に表現していました。「多少単語が抜けていたり、スペルや発音違い・・失敗も貴重な勉強」なので、確認し合ったり、修正し合ったりする対話で、共に高め合って・学び取っていく授業にしていきましょう。友達の力もかりて、自分で考え出した英文を自分のものにするためにも、練習問題や復習を大切にし、「できる!」力にしてほしいと思います。

2、2年生理科

課題「なぜ山の上ではお菓子の袋が膨らむのだろう?」

 なぜお菓子の袋が膨らんだのか気体の粒子を用いて説明してみよう・・という実験・考察・まとめに取り組んでいました。「目の前で、起きている科学現象を(理科特有の見方・考え方を働かせて考え)理科・科学的なことばを用いて説明できることが大切。「空気を抜くことで、粒子が減り・・」「容器内の気圧が低くなるので・・」「風船内の気圧の方が高くなるので・・」グループごとに、起こっている現象を、図や言葉の表現で、発表していました。主体的に学び合う姿勢が立派です。「起きている現象の説明」には、最適解もあると思うので、「対話的に学び合うことで、みんなが最適解に達して、自分の言葉で表現・説明できるようになってほしいなぁ」と感じる授業でした。

 

11.20Mon.学ぶ意欲の向上とわかる楽しい授業30

 1年生の国語の授業、つながりの中で「星の花が降るころに」では、登場人物の行動や発言から、その心情の変化や心の動きを読み取る授業をしていました。単元の目標である「文章を、場面の展開や登場人物の描写などに着目して読み取る。(文章のつながりを読む)」「登場人物のものの見方や考え方について、自分の考えをもつ。(自分の考えとつなげる)」という目標にあるように、『戸部君の視点で物語を書いてみよう』という課題に、生徒達は、登場人物の描写から、その心の動き、こころの言葉を読み取って、物語に加筆していきます。

 フォームを利用して、教科書の記述に、戸部君の心の言葉を加えた文章は、クラスの人数通りの解釈が・・。班の仲間との対話から、ヒントをもらったり、他者の考えも取捨選択しながら、自分なりの「戸部君視点の物語」にねばり強く取組んでいました。登場人物の行動、情景描写から登場人物の心情とその変化を読み取り、それを根拠にして作品を深く「読み解く」・・。「読み解いて、ひたすら自分なりに書いてみる・・」結構な文字数で、ねばり強く書き表し、生き生きとした表情で、意見交換する生徒達が印象的です。

 

11.19Sun.ちとせ青少年育成市民会議顕彰セレモニー

 令和5年度のちとせ青少年育成市民会議顕彰セレモニーが北ガス文化ホールで開催されました。昭和55年(1980年)から、次代を担う青少年の健全育成を図ることを目的として千歳市青少年市民会議が設立され、変化の激しい社会の中で、明日を担う子ども達が安全・安心に暮らし、心身共に健やかに育つ環境の大切さを市民ひとりひとりが再認識し、みんなでより良い地域づくりをすすめようという趣旨で開催されています。(「北海道教育の日」協賛事業)

 本校からは、令和5年度「少年の主張」全道大会奨励賞受賞の矢部優実さんが「読書を『楽しむ』ことの大切さ」を発表、R5年度全国中学校体育大会第63回全国中学校水泳競技大会において、200m背泳ぎ第8位・100m背泳ぎ18位の森本将太さん、R4年度全国中学校体育大会第43回全国中学校スケート大会において1000m26位・500m11位の廣瀬友哉さんが、その功績を認められ、表彰されました。(顕彰)

 「心技体」に益々磨きをかけ、それぞれの秀でた力をさらに伸ばしながら、一層の活躍に期待しています。

11.16Thu.生徒大会

 生徒大会が行われ、2023年度後期~2024年度前期の生徒会テーマ「日華~太陽のように思いを照らせ〜」と事務局・代表、各委員会の活動計画が承認されました。「目指す学校像」を、一人ひとりが自分の能力を太陽のように輝かせることができる学校とした生徒会は、『自分の意見や想いを太陽のように眩しく、堂々と照らし、輝かせる』という意味合いでこの「日華~太陽のように思いを照らせ〜」としたそうです。

 IT化の影響で、今ある職業の49%が機械に代替される可能性、若手の人材不足、グローバル化による外国人留学生の採用増等、変化の激しい社会は加速度を増します。

  こうした時代背景から、社会や企業、教育においても、(変化の激しい社会の中で子どもたちが生きぬくために)『主体性』を育むことが、重要視されています。社会で求められている主体性は、「自分で考え、判断し、責任をもって行動する」力。身につけている知識・理解にとどまらず、『得た知識を生かして何ができるのか、世界や社会とどのように関わっていくのか』のほうが重視されます。

 教育の面でも、主体性(自己表現、積極的な行動、自己決定力)を育む教育がキーワードであり、「教わる学習」から「児童生徒自らが学び取る学習」への転換が叫ばれています。

 点検活動の先にある委員会活動の真の目標・ねらいを明らかにし、クリエイティブな委員会活動を展開することで、「責任感、企画力、目的遂行能力、コミュニケーション能力、リーダーシップ・・・」等々、将来、人生を主体的に切り拓(ひら)くために必要な力が育ちます。後期も、生徒会・委員会活動への主体的、積極的、チャレンジに期待しています。

11.16Thu.学ぶ意欲の向上とわかる楽しい授業29

 1年生の英語では、「靴を履いたままあなたの家に入ろうとする留学生に何というか? 」と課題を対話的に課題解決し、「have to (has to)を使って ~しなければならない」という表現について学んでいました。「~しなければならない」いわゆるマストな表現(have to = must)なので、「ちょっと強い口調じゃなきゃ通じないよね・・」と先生からも・・" You have to take off your shoes "、国際都市千歳、(極端な言い方かもしれませんが・・)現代の英語は、単語量や文法の勉強もさることながら、やはりコミュニケーションツールとして使えるか、話して、聴いて、伝えられるか・・が大切なのではないでしょうか・・「テレビの出川イングリッシュ」ではないですが、英語でコミュニケーションできることの喜びや英会話による世界の人々とつながりが持てる可能性等、「〇〇できる」英語力をつけてほしいと思います。1年生のコミュニケーション活動では、「実際にこんな場面で何というか?どう表現、伝えていくか・・」を大切にして、対話場面・自己解決の時間を持つように工夫しているそうです。

 

11.16Thu.学ぶ意欲の向上とわかる楽しい授業28

1、研究授業・公開授業

 15日(火)北海道教育庁石狩教育局の方が来校し、本校の研究課題「進んで考え、ねばり強く学びに向かう生徒の育成」について研修を深めました。変化の激しい時代に対応できる「思考力・判断力・表現力」の育成が不可欠な昨今。授業においても「自己選択、自己決定、自己表現」のある主体的な学習、他者と協働して「思考を共有、練り合ったり、教え合い学び合いから共に高まったり」・・そうした授業観への転換が重要となっています。その過程で、ツールとしてタブレット端末をどう有効活用していくか、教職員も日々研修を深めています。

 各学級の授業を見てもらった主査からは、生徒達の学びに向かう意欲、「生徒主体の活動や話合い活動」の中で見えてくる「良好な人間関係に裏付けられた学級集団の意欲的な雰囲気」にも、「いいですねー」という言葉をもらい先生たちもうれしくなりました。「自ら学び取る・自律的学習者として・・」「子どもが主語になる授業」ということが教育現場では叫ばれています。「教えてもらう」から「学び取る」へ、「わかったところでとどまらず、できるようになるまで」主体的にチャレンジしていきましょう。

2、対話場面のある授業

 「話合い活動」だけが対話ではありませんが、「思考を共有したり、練り合ったり、協働で正解・新たな発想を導き出したり・・」言語活動、言語以外の主体的課題解決場面も含め、対話のある授業を各教科で工夫しています。

 理科3クラスでは、協力し合って実験を進めたり、自己選択自己決定した太陽系の惑星について協働でプレゼンを作成したり・・といった主体的活動場面が印象的です。

 3年生国語では、短歌を分担しながら、表現技法や解釈についてスライドを作成してプレゼンしていました。個々で調べた内容を共有し合い深めます。アウトプットすることで、より確実な定着も・・。

 特設の1年生美術では、「クラスみんなで町づくり」に意欲的に取り組んでいました。個として「理想の家づくり」に取り組みながら、住所を割り当てられているので、町内や通り、町が町らしく見えるポイントアイテム等について、対話しながらイメージ化を図っていきます。「素敵な街灯をどの家にもおきたい・・」、「看板や標識・・」、町内や通り、創りたい町の雰囲気をより表現できるような工夫が話し合われます。また、個の「理想の家づくり」の作業の中でも、町全体をイメージを意識しながら制作に集中していました。

3、読解力・記述力

 国語科の先生が、「読解力や記述力をつけるには、説明的文章を読み解く学習が効果的」・・という内容のことを教えてもらいました。2年生の国語「モアイは語る」の単元では、文の構造が、序本論(序論・本論・結論)となっていること、「序論のでテーマ設定→本論で(いくつかの)課題提示とそれぞれのまとめ→結論で総まとめ」といった文の構造になっていることを学習。「〇〇字で要約・要旨は?・根拠となる記述は?」と、学習を深めていました。「モアイは明日の未来がどうなると語っているのか?」、「森の破壊」「地球」「イースター島のように」「飢餓地獄」「崩壊」などといったキーワードを用いながら、「自分はどう考えるか!!」についても学びを深めていました。

4、合格祈願

 3年生の廊下には、「落語」の芸術鑑賞教室の時、寄席文字で色紙をお願いした「合格祈願」の文字。また、修学旅行で、訪れた学問の神様「菅原道真公」を祀る、全国天満宮の総本社である北野天満宮の学業成就の御守りが飾られています。3年生数学の「理解できていない問題の再チャレンジ」の場面では、わかっている人にレクチャーを受けながら「自律解決」を図る姿に、受験生として学びに対して、いいチャレンジ、いい協力ができていることに感心させられます。「わかっている段階から、自分でできる段階まで」、ねばり強いチャレンジに期待します。

11.14Tue.「わかる」≠「できる」

1、「わかる ≠ できる」からの脱却

 『授業中、「わかった!」と生き生きと解答しているのに、いざテスト等で出してみると「できていない」・・』多くいの教科担当の先生方が、実は、真剣に悩んでいます。こうした事態に陥らないように、「わかるとできるは違う」ということを研究したり、*メタ認知能力やメタ認知を高めるための方法について調べたり、わかったという知識や理解を確実にするための授業の振り返りや*マインドマップづくりに力を入れる先生、等々・・、*は、ちょっと専門的で難しい話ですが、それぞれ工夫しています。

 「わかる≠できる」、つまり、「わかる(認知)」から「できる(活動)」ようになるには、みなさんの工夫、ステップアップが必要なようです。「わかったような気になっていて何もしなければ、忘却曲線で忘れ去るので、できる段階まで『(ドリル的に)反復・繰り返し』したり、授業や家庭学習の中で、「この学習で理解できたことは〇〇〇で、理解できなかった今後の課題は△△△」等といった『振り返り・自己評価』を継続する等、『わかる から確実に できる』へ、自分に合った調整、学び方のコントロールが必要なです。

 3年生の学級通信を紹介します。

2、「学び続ける人」になるために・・・ 「メタ認知」の大切さ

 哲学の父といわれるソクラテスは、「彼らは何も知らないのに知っていると思い込んでいるが、私は何も知らないということを知っている。」(無知の知)と言っています。「自分が認知している内容(自分は何もわかっていないということ)を認知している」、つまり、「自分は無知であるが、最低限、無知であると言うことは自覚している・・」といった意味合いで「無知の知」の大切さを説いています。

 常に学ぶためには「知らないことを自覚する」ことから始まる・・・「何も知らない自分だからこそ学ぼう」という姿勢を大切にし、「自分がいかにわかっていないかを自覚せよ、そこから学ぶ姿勢が生じる」ということを「無知の知」という言葉に込めているのです。

 小学校高学年くらいから、自分を徐々に客観視できる、「もう一人の自分」が現れます。イメージとしては自分が何かをしている時、「もう一人の自分が上から冷静に見ているような感覚」です。メタ認知能力が高まってくると、様々な面で自分を客観視して、対策を講じ続けることができるようになっていきます。メタ認知能力を高めるための学習方法や反省振り返りの仕方等、様々な書籍等も出されていますが、一般的に①課題解決能力が高まる(課題の本質を見抜き、どうすればよいか適切に考える)➁感情に振り回されない(自分自身を客観視して、冷静に感情を認知しコントロールできる)③円滑な人間関係を築ける(相手と自分の違いや、置かれている状況を俯瞰(ふかん)的にとらえ適切な配慮をしながらコミュニケーションをとる)④成績向上にも効果を発揮する(学習意欲が高く、主体的に学習する力があり、解き方・考え方の工夫をよく行うことができる)等、と言われています。

 学習を振り返って、自分は「何ができるようになったか」「何ができていないのか」客観的に認識し、新たな学習計画を立てたり、調整したり・・他者と協働したり、次の学びにつなげたり・・(学びに向かう力)」といった過程のすべてを「メタ認知能力」と捉えることができます。「生涯にわたって学び続ける人に・・」なるためにメタ認知の力を高めましょう。 

3、振り返り、反省、自己(他己)評価、まとめ・・・何のため??

 メタ認知の大切さを考えると、何のために授業を振り返ったり、まとめたり、テストで理解度を確認したり、自己評価したりするのかがわかってくると思います。「”わかった気になって”いないか、”できる”ところまで到達しているか、その認知度を図り次のステップにつなげるための評価やテスト」が学び続けるためにとても重要です。理科の授業では、その単元で習った事柄をアウトプットすることで、「自分が何を理解していて、どこの部分の理解が不十分なのか」を知る「マインドマップ」づくりをしているそうです。「わかる から できる」へ、「より生きて働く知識・理解」にするために、そして、メタ認知能力を高める上で、とても効果的な学習なのではないでしょうか・・・ぜひ、自分に合った振り返り方を見つける上でも参考にしてみてください。