学校のブログ
声を出して読むことの効果~『音読』
普段本を読むときは、『黙読』をすると思います。まわりに人がいるのに、声を出して本を読む人なんかいません。ですから、たいていの大人は、『音読』することから遠ざかっているわけです。今回は、【声を出して読むことの効果】を特集してみました。
声を出して読むことには、理解力や記憶力が高まり、学習効果が上がるという利点があります。また、読む力だけでなく、話す力やコミュニケーション力も鍛えられます。
《学習面のよさ》
・音読は、目だけでなく耳からも情報が入るため、黙読より内容を理解しやすく、読み飛ばしも減ります。
・声に出すことで記憶に残りやすくなり、語彙力や文章構造の感覚も身につきやすくなります。
《脳への効果》
・音読は、「文字を見る」「声を出す」「自分の声を聞く」という複数の働きを同時に使うため、脳全体の働きを活性化しやすいと言われます。
・視覚と聴覚の両方を使うことで集中力が必要になり、その結果として集中力そのもののトレーニングにもなります。
《コミュニケーションへの効果》
・繰り返し音読すると、滑舌や発声が鍛えられ、人前で話すことへの苦手意識が減りやすくなります。
・感情をこめて読む練習をすることで、相手に伝わりやすい話し方や表現力も養われます。
《子どもにとっての利点》
・子どもにとって音読は、漢字の読み方や言葉の意味を身につけ、読解力の土台を作る学習として重視されています。
・宿題として毎日続けることで、「読むことに慣れる」「本への抵抗感が減る」といった効果も期待できます。
《大人にとっての利点》
・大人が音読を習慣にすると、資料の内容理解が早くなったり、プレゼンやスピーチの練習にもなります。
・好きな本や記事を声に出すことで、言い回しや表現が自分のものになり、語彙と文章力のブラッシュアップにもつながります。