学校のブログ
8/12 支笏湖小職員玄関オートロック化工事
今までオートロックではなかったのが不思議でしたが、今学校に工事が入っており、完成し次第、次のような流れになります。①ピンポーン ②ハイ、どなたですか? ③〇〇です。(来校者) ④ハイ、今、ロックを解除しますので、お入りください。 支笏湖小学校の場合、職員の人数が少なく、たまたま職員室が無人になることもあります。つまり、ピンポーンと押しても応答がないときもありますが、何度か繰り返し押し続けてください。よろしくお願いいたします。
本体の他に、子機もついていて校長室からも受け答えや開錠ができるようです。
8/11 エゾシカについて学習してみる②
⑤エゾシカの性格
エゾシカは、一般的な草食動物と同じく、臆病な性格を持った個体が多い傾向にあります。基本的に人を襲うような事はないため、北海道でエゾシカに遭遇しても、刺激しなければそれほど危険はないでしょう。しかし、繁殖期の雄や子育て中の雌は、時に攻撃的になることがあり、北海道では稀にエゾシカによる人的被害も報告されています。臆病な性格のため、群れで行動する習性がありますが、群れは雌雄別に構成されています。雄の群れ、雌の群れがそれぞれにあり、角の有無などによって見分けることが可能です。繁殖期には縄張りのなかの雌の群れに、雄が合流しハレムを作り、一夫多妻の状態で繁殖を行うと言われています。
⑥農作物への被害
エゾシカの主要な被害として挙げられるのが、農作物や林業への問題です。エゾシカの食害による被害の約半数が牧草被害と報告されており、牛や豚の餌となる牧草がエゾシカによって食べられてしまうと、乳量減少や餌代が余計にかかってしまいます。その他、北海道の特産品でもあるトウモロコシ、テンサイ、コムギ、ジャガイモ(バレイショ)などの農作物も、エゾシカによって食害を受けているのが現状です。エゾシカによる農林業の被害額は年々増え、2011年に64億円を超える大きな被害額が問題になっています。
⑦希少植物や自生植物・環境への被害
北海道は、固有種とされる自生植物が多いことでも知られています。しかし、これらの希少植物もエゾシカによる食害や踏みつけにより、植生破壊の被害を受けています。特に、シレトコスミレやユウバリソウ、ハマナス、エゾカンゾウなど、北海道を代表する希少な高山植物の食害は問題視されており、対策が求められています。放置してしまうと、北海道の固有種が絶滅してしまう危険性もあるでしょう。希少な植物以外にも、エゾシカが幼樹を食べてしまうことで森林が減少し、土砂や落石が置きやすくなっている地域も存在しています。一方で、エゾシカが好まない植物ばかりが数を増やしていくなど、北海道の本来の自然環境のバランスが崩れていることも大きな被害のひとつです。
⑧交通事故による被害
エゾシカによる被害で次に問題とされているのが、交通事故です。エゾシカの交通事故による被害は、何も車だけではありません。列車とエゾシカの接触事故も多く報告されています。エゾシカによる列車事故は、年間2,800件以上も起きています。また、自動車による交通事故は年間2,000件以上起きており、令和2年度では過去最高の3,500件以上に登りました。エゾシカが原因の交通事故のうち、約42%は10月から11月にかけて発生しており、越冬前のエゾシカの移動が原因だと考えられています。時間帯では約70%以上が16時から24時にかけてが一番多く、北海道ではドライバーに以下の予防策を呼びかけている地域もあります。
〇秋〜初冬の運転に注意する
〇早朝・夜間の運転に注意する
〇ライトの反射に注意する
〇一頭だけだと思わない
長く暮らす北海道民であれば、これらの予防策を知っている人も多いですが、他府県から旅行などで北海道を訪れている人がレンタカーなどで事故を起こすケースも多く報告されています。
⑨ 感染症による被害
エゾシカに限らず野生の動物は、人間に感染する病原菌を持っている可能性があります。そのため、エゾシカに遭遇しても決して近づいたり触ったりしないようにしてください。特に、エゾシカには6種類のマダニが寄生していることが多く、マダニを媒介した感染症への注意が必要です。マダニを媒介する感染症には、ライム病やダニ媒介性脳炎などがあります。ダニ媒介性脳炎においては、世界的に新規感染者数が増加傾向にあるため、特に注意が必要です。
⑩人への攻撃による被害
基本的に臆病で大人しい性格のエゾシカですが、発情期の雄や子育て中の雌は攻撃性を持つことがあります。雄の持つ大きな角による攻撃のほか、巨体による踏みつけで人的な被害が出るケースも報告されています。特に多いのが、人間が小鹿に近付いて母鹿から攻撃を受けるケースです。エゾシカの出産時期である6月から7月にかけては、弱って動けない子ジカを見ることもあります。そのような場合は、必ず親ジカが近くで見守っています。人間がむやみに近づくと攻撃される危険性があるので、注意しましょう。
8/11 エゾシカについて学習してみる①
夏休みに入って子どもたちが学校に来ませんが、支笏湖小はホームページのアップを止めません。なぜなら、毎日平均して300件のアクセス数があるからです。支笏湖地域だけで100人くらいの人口なのに、なぜ一日で300件なのでしょうか? 多いときは、1日で1500アクセスあります。視聴者の皆様、ありがとうございます。
今回のテーマは、エゾシカです。支笏湖小に4月から赴任した筆者としては、一番身近にいる存在と言っても過言ではないからです。早速、説明します。
北海道で山道をドライブしていると、エゾシカに遭遇することも珍しくありません。一般道や高速道路には「鹿とび出し注意」の標識が設置されていることも多いです
一時期、絶滅危惧種寸前であったエゾシカですが、近年はエゾシカの繁殖により、個体数は急上昇しています。一方で、エゾジカの急増によって北海道ではさまざまな獣害が問題になっており、対策に追われているのも事実です。
本州に住んでいる人にとってエゾシカは、馴染みのない動物だそうです。そもそも、エゾシカがどのような動物なのかは、あまり知られていないようです。
① エゾシカはニホンジカの一種
かつては、雪の少ない釧路・根室地方や十勝地方などの一部にしか生息していませんでした。しかし、1900年代以降は雪の多い石狩地方や、空知地方にも温暖化のため分布拡大が進んでいきました。現在では北海道全域に分布しており、北海道では馴染みのある動物です。
② エゾシカの歴史
明治時代の北海道は未開の地であり、原始の森に覆われていました。蝦夷を探索し「北海道」と名付けた松本武四郎は、東蝦夷日誌のなかで一面に広がるエゾシカの大群を見て驚愕したと記しています。北海道開拓以降は、大量のエゾシカの狩猟により、5年間で57万頭以上ものエゾシカが捕獲されました。この大量狩猟の目的は、多くのシカ肉を海外に輸出し、資金を捻出するためでした。その後も開拓に伴う森林伐採が追い討ちをかけ、エゾシカは一時期絶滅寸前の危機に陥りました。種の絶滅を防ぐため、政府や地元猟師達は禁猟政策を取り進め徐々に数を増やし、2000年代には約65万頭まで増加しています。
③ エゾシカの生息地
エゾシカは、草原や牧草地を好み、木の芽やどんぐりなどが主食です。そのため、食料が採取しやすい海抜の低い土地や木々の多い山林に生息しています。また、同じ場所で生活する個体と、夏と冬に規則的に移動しながら生活する個体に分かれることも知られています。100キロ以上移動する個体もおり、冬になると雪の少ない地域で越冬します。
④ エゾシカの大きさ
エゾシカは、体長90㎝から最大で190㎝にまで成長します。本州に生息するニホンジカよりも、ひと回り大きい個体が多いのが特徴です。体重はメスで25kgから100kg、オスが50kgから最大で200kgを超える個体もいます。本州に生息するニホンジカよりも大きい理由は、北海道の厳しい寒さを生き抜くためだと考えられています。エゾシカは越冬に備えて秋に脂肪を蓄える習性があり、1日に2kgから5kgの餌を食べることも珍しくありません。たくさん食べて体を大きくすることで、北海道の厳しい寒さを乗り越えることができています。
8/9 支笏湖 『納涼盆踊り大会』
19:00~20:30頃まで、盆踊り大会が開かれました。場所は、商店街湖畔側園地です。支笏湖自治振興会の皆さんの主催です。驚いたのは、ほぼほぼ休みなくずっと踊っていることです!!みなさん、「ちかれたびー」とか弱音を吐かずに踊っていることにも驚かされました。全員に当たる景品があるのですが、2部門あり、一つは「踊り部門」もう一つは「仮装部門」です。
【ぞくぞく集まってきます。近くのホテルのお客さんも参加していました。和服姿の女性や女の子が多かったです。既に仮装部門の方々がちらほら見えてきましたね。】
【セーラームーンかと思われる仮装も見られます。因みに全員に首から番号を下げてもらっています。審査員の審査チェックのためです。筆者は審査委員を任せられましたが、なかなか番号が見えずらく、踊りで体を回転したときの一瞬がチャンスでした。】
【中央の、最初から最後まで休むことなく太鼓をたたいていた方は、この地域の太鼓の先生です。元気バリバリです。】
支笏湖納涼盆踊りは、踊って体力をつかいますが、地域の方々に観光客の方々ががとけこみ、とても賑やかで楽しい雰囲気を醸し出していました。支笏湖地域に対するみなさんの愛情が、先日の「提灯行列」と同じくひしひしと伝わってきました。
コロナが終息しても、人とのつながりがほどけたままでなかなかもとに戻らないと感じている人も多いと聞きます。支笏湖地域は、ほどけたつながりを地域行事を通して、再び結ぼうとしているんだなあとこの盆踊りを実際に見て感じ取ることができました。
みなさん本当にお疲れさまでした。これで、暑さを乗りきれますね!!
8/9 二階の窓ガラスがきれいになりました!!
本日、9:00より4名の業者さんが来校し、2階の窓ガラスをきれいにしてくれました。
【子どもたちが生活している学校なので、洗剤をなるべく使わない工夫をしてくれているそうです。】
【内も外もピカピカです。お一人が、外からはしごをかけて作業をしていました。※下の写真の方は内の担当です。】
【きれいになるコツを聞きました。水に台所洗剤を泡だたない程度に少量入れ、それを布巾に少しだけ染み込ませます。①四角くロの字に拭くそうです。そして②必ず乾いた布巾で同じくロの字で拭きとるそうです。5時間近くの 作業、ありがとうございました!!】
8/8 ろうそくが、なぜお菓子?
多分、ほとんどの人がわからない「ろうそくだーせ」がなぜに、お菓子に?のことを筆者は調べてみました。
北海道の七夕には、子供たちが「ロウソク出ーせ出ーせよ」と歌いながら家を周ってお菓子をもらう「ローソクもらい」という風習があります。今では見かけることが少なくなりましたが、「ロウソクもらい」がどのような風習かご紹介します。
北海道の七夕は旧暦に由来した7月7日に行う地域と、新暦に由来した8月7日に行う地域に分かれますが、道南にある函館の七夕は7月7日。函館の子供たちは、七夕の日になると浴衣に着替え、行灯をもって歌をうたいながら大人たちからお菓子をもらいます。その時に歌うのが「ロウソク出ーせ出ーせよ」という、ちょっと風変わりなもの。ハロウィンの「トリックオアトリート!」と役割が似ています。
かつて北海道全域でも行われていて、風習そのものを「ローソク出せ」と呼ぶこともあります。そして、特徴的な子どもたちの歌は、地域によって違っていたようです。
道南函館方面は、
「竹に短冊七夕祭り 大いに祝おう ローソク一本頂戴なー」など。
道央・道北・道東方面、支笏湖地域は、
「ローソク出ーせー出ーせーよー 出ーさーないとー かっちゃくぞー おーまーけーにー噛み付くぞー 噛み付いたら放さんぞー」など。
しかしこの「ローソクもらい」、子どもたちはなぜローソクをねだっているのでしょうか?その理由が、函館にありました。
子供たちが「ロウソク出せ」と歌う理由、そのルーツは函館にあります。このお祭りが始まったのは、函館に残っている記録によると江戸時代の後期から。当時の函館では、ねぶたのような山車と灯篭が町中を埋め尽くすお祭りがあり、その山車を照らすのにつかっていたのがロウソクだったといわれています。
子どもたちはその明かりのためのローソクを各家から集めていたので、「ローソク出せ」と歌っていた、という訳です。しかしその後、当時の明治政府の方針などの影響で、徐々に函館でのねぶたのようなお祭りは無くなり、ロウソクを集める必要が無くなってしまいました。函館で続く「ローソクもらい」は、後に子供たちがもらうものがローソクからお菓子へ自然と変わり、今も継承されています。
8/7 支笏湖の地域行事『提灯行列』②
【さあ、商店街などを歩きます。 「お菓子、ありがとうございまーす!!」 ちなみに大量にいただいたお菓子は、小型トラックに載せて並走しています。】
かなりの小雨が降っていましたが、一行は楽しく、七夕の日の提灯行列を楽しんでいました。
筆者も、初めての体験でした。この催しを記録化して後世に残さなければならいとの一心で、支笏湖小のHPにおさめることにしました。すべてのお店等を、写真写りの関係でご紹介できませんでしたが、気持ちのやさしい方々ばかりで、支笏湖地域の温かさを改めて感じることができました。
8/7 支笏湖の地域行事『提灯行列』①
支笏湖には大昔から伝わっている地域行事の『提灯行列』があります。七夕の日に合わせて短冊に願い事を書き、柳の木に結び飾ります。それから、子どもと大人が「ろうそく、くださいなー。」なぞと歌をうたいながら商店街を練り歩き、お店などからお菓子をありがたくいただくという内容です。また、「火の用心」も兼ねているそうです。
【「織姫様、私たちの願い事を、どうか、どうか叶えてくださーい」」】
※【知っ得コーナー】~七夕のお願い事は、織姫へ向かっておこないます。しかし、あくまで願う先は織姫であり、叶えるのは、自分なのだそうです。願い事というよりは、自信を奮起するきっかけと捉えるのが正しいかもしれません。
【提灯の中身はというと、2年生以下はLEDの電池で灯るろうそく。3年生以上は、本物のろうそくに火を点けます。手前の方は、警察の仮装をしている人ではありません。本物のおまわりさんです。地域の行事に参加するとはさすがです。ありがとうございます。】
【さあ、出発しますよー ちゃんとろうそくのうたを大きな声でうたわないと、お菓子をもらえませんよ。】
♬~ローソク出ーせー出ーせーよー 出ーさーないとー かっちゃくぞー おーまーけーにー噛み付くぞー 噛み付いたら放さんぞー~♬
8/7 ワックスがけ
朝からずっと小雨が降っている支笏湖小ですが、ジトジト湿度が高い中、ワックスがけをしてくれました。体育館を中心に1,2階廊下等です。光ってピッカピカになりました。
【体育館の床に天井のLEDライトや色んなものが映っているのが、お分かりでしょうか?】
【子どもたちの玄関の床も、かなりの輝きです。】
8/1 梅を食べる!?
支笏湖小学校の駐車場の辺りに、梅の木があります。梅の実がたくさんなって、今は青から薄橙色に変わり、駐車場にポトリポトリ落ちてきています。
業務技士さん曰く「落ちている梅の実を車が踏まざるを得ないので、アスファルトにはり付いた潰れた梅を掃除しなければならないのですよ。明日にでも、枝から梅を落としてしまいます。」
すると、昼ころ業務技師さんが「見てください。一頭の鹿が落ちている梅の実を食べてくれているので、アスファルトの掃除の手間が省けましたよ。種も全部飲み込んでいるようです。」
そして、夕方。何気なく駐車場を見ると業務技士さんが、アスファルトを掃除しているのです。「見てください。鹿が梅を食べた後、器用にも種だけをペッと唾液と一緒に吐き出していたのです。この汚れたアスファルトを見てください・・・」
業務技士さん曰く「私、もう6年以上支笏湖小に勤めていますが、鹿が梅の実を食べるなんて初めて見ました。もしかして、森の中にエサがないのかもしれませんね。クマといい、エサを求めて危険を省みず人間の暮らしているところに来るのでしょうね・・・」
【筆者が、帰ろうとしたら、何と、またあの鹿が梅の実を食べてるではありませんか。下に一つも実が落ちていないので、土手から必死に首を伸ばして食べようとしていたところでした。】