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2022年12月の記事一覧

12.13Tue. 「表現力」を考える

1、第17回 北海道小・中・高生 短歌コンテスト

 第17回 北海道小・中・高生 短歌コンテストに出品した本校2年生の短歌が、入選並びに二次審査通過作品となり作品集に掲載されました。テレビ番組で俳句づくりが大きな話題になっていたり、俳句・川柳・短歌など、「短い言葉の中に広がる無限の表現力」を感じます。こうした言葉を使った表現活動には、①何気ないもの(こと)から美しさ、おもしろさを読みとる感性がみにつく ②素晴らしい句からは、鮮明に風景として想像できる ③伝わりやすい文をつくることで、構成力が身につく ④「語彙力」がつき、表現力がみにつく

といったメリットが・・。素晴らしい作品を、(入選作品については)作品集のコメントとともに紹介します。

【中学生の部 入選】 

父帰宅二年も待った再会に心躍りし三月の夜  千歳中学校 2年 大日向賢哉 

講評:父は単身赴任をしているようだ。コロナ禍で父に会えずに2年が経過した。たくましく成長した作者を父は頼もしく思ったことだろう。再会の時を具体的に詠み込んでいて良い。

 

【中学生の部 二次審査通過作品】 

満月がひすいの海に溶けるまであなたを待った長く長く  千歳中学校 2年 松坂安祐美

 

2、日常に見る「豊かな表現力」

  変化の激しい時代に対応できる「思考力・判断力・表現力」の育成ということが、とても重要視される時代です。もちろん、社会で生きて働く「知識・技能」も大切ですが、(”基礎ができてから応用”だけではなく)「基礎・基本となるベーシックな力」と応用・発展・深化といった「活用する力」としての「思考・判断・表現力」をスパイラルに育成していくことが重要だと言われています。

 「日曜日の初耳学」というテレビ番組で、ユニバーサルスタジオジャパンを再生させたマーケター森岡毅さんと林修さんの対談があり、とても興味深い話でした。森岡さんは、就職に悩む若者に「自分の強みを活かせる(会社ではなく)職種に進むべき、自分は何が得意か何をしていて楽しいかの強み・適性を知ることが大切、なりたい自分となれる自分は(適性の問題から)違うのでなれる自分のロールモデルを見つけること・・」等々、キャリア教育にはもってこいの内容でした。

 「表現力」といっても、多種多様な表現力があり、人それぞれ、多様な個性・強みを持っています。その強みを伸ばすことからスタートして、豊かな表現力、自分らしい個性を伸ばしていってほしいと願っています。

12.3Sat. 土曜授業 人権教室

 本日の土曜授業では、千歳市人権擁護委員協議会の中島会長(元千歳中学校校長)による人権教室を行いました。コロナ禍を配慮し、各教室へのDVD配信・視聴とワークシートで学習を進めました。アニメでも人気のある『聲の形』の実写版のようなDVDから、多くのことを考えさせられました。どのクラスもしっかりDVDを見て、考え、ワークシートに記入していました。

生徒会福囿副会長のお礼の挨拶(概要)を掲載します。

 『本日はお忙しい中、私たち千歳中学校の生徒のために沢山のことを教えていただきありがとうございます。DVDを見て、改めていじめの恐ろしさを知ることができました。それと同時に、一人一人の個性を受け入れ、尊重していきたいと思いました。これからは、今日教わったことを生徒一人一人が心に留め、しっかりとコミュニケーションをとって、相手を思いやることを心がけたいです。

 そして、この千歳中学校を「いじめゼロ」にし、全校生徒が安心して学校生活を送れるようにしたいです。本日はありがとうございました。

12.1Thu. 「税に関する標語」伝達表彰

 清少納言 枕草子「春はあけぼの」の一節に・・

 冬はつとめて。雪の降りたるは言ふべきにもあらず、霜のいと白きも、またさらでもいと寒きに、火など急ぎおこして、炭持て渡るも、いとつきづきし。昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も、白き灰がちになりてわろし。【口語訳:冬は早朝が良い。雪が降(り積も)っているのは言うまでもなく(素晴らしく)、霜が降りてとても白いのも、またそうでなくても、とても寒い早朝に、火などを急いでおこして、(廊下などを)炭を持って移動するのも、たいそう冬の朝にふさわしい。昼になって、生暖かく、寒さがだんだんとやわらいでいくと、火桶に入った炭火も白い灰が多くなっているのは(見た目が)よくない。】・・・・とあります。

 「冬の早朝、雪が降った時などは言うまでもなく素晴らしい」と日本の四季の変化、あまりの冷え込みに(ストーブや暖房のない時代)炭火を起こしてあわただしく一日のスタートをきる早朝の一コマの風情を詠んだ随筆です。それにしても、早朝の冷え込み、雪の心配、朝夕の暗さ・・師走、「今年もおしせまったなぁ・・」と感じさせる今日この頃です。

 全ての学年、三者懇談が行われています。生徒・保護者・担任が三者そろって、成果や課題を確認し、目標やゴール、将来像等について共有する貴重な機会です。コロナ禍、子どもたちの日頃の学習や生活の様子を見る機会も限られているここ3年ですので、是非、有意義で、前向きな生活につながる面談となることを期待しています。

1、令和4年「税に関する標語」表彰者

優秀賞 野口 愛由 「税のリレー 未来へつなぎ 築く社会」

優秀賞 岩渕 充希 「税金で つなぐ僕らの 明るい未来」

入 選 三戸 悠矢 「国の未来 つなげていこう 税金で」

 社会科「公民分野」で学習したことに関連し、取り組んだ標語なのでしょう。納税という義務や責任を果たし、それが私たちの未来社会、国・社会づくりにつながる・・ということを短い言葉で、豊かに表現できていて感心しました。千歳市租税教育推進懇話会より表彰を受けましたので、賞状を伝達表彰しています。

2、STEM教育・STEAM教育

 STEAMとは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学・ものづくり)、Art(芸術・リベラルアーツ)、Mathematics(数学)の5つの単語の頭文字を組み合わせた教育概念です。技術革新が進み人工知能の影響で世の中が大きく変化する時代の中で、これら5つの分野の学習を通して、子どもを今後のIT社会に順応した人材に育てていこうという教育です。「アクティブラーニング」という学び方・学び取り方が重要視されている昨今、科学的なものの見方、分析力、考え方といったものが身につき、活動や実践をともなって真の知識・理解、思考力・表現力を獲得するという学び取り方に期待をしています。

【理科の授業の中で、実験や活動を通して意欲的に学習している様子】