学校長挨拶

 笑顔と思いやりあふれる

北陽小学校を

 

 本校は、地域のめざましい発展に伴い平成6年度に信濃小学校から分離し、多くの保護者・地域の皆様からご支援をいただき、地域とともに歩む学校として教育活動を進めてまいりました。

 この間、児童数の増加により、校舎の増築工事を3回行いました。平成22年度には児童数が1000名を超え、令和3年度は1500名近くとなり、北海道一児童数が多い過大規模の小学校となったところです。昨年度、みどり台小学校が分離・開校したことで適正規模の学校となり、教室配置等にゆとりのある中で、教育活動を進めることができるようになりました。 

 今年度は、新1年生136名を迎え、児童数876名、33学級(通常学級28学級、特別支援学級5学級)でスタートしました。また、一昨年度新たに通級指導教室「北陽小 ことばとまなびの教室」と、特別支援学級 あすなろ学級(自閉・情緒学級)が開設されました。児童一人一人が持てる力を十分に伸ばすことができる教育環境の整備が、さらに進んでまいりました。 

 さて、本校では、「自己有用感の向上」をここ数年の学校重点目標として位置づけてきました。自己有用感を持つことは、児童自身が自信を持ち、次の学習や活動、友達や集団との関わりへの意欲につながる、生涯にわたって能動的に行動するために大切なことです。

 

 その心を育むために本校では、令和6年度の重点教育目標を次のように設定しました。

 

「なりたい自分をもち ともに高め合い 粘り強くやり抜く子」の育成

  ~『チーム北陽』の追求を基盤とした教育活動の推進~
 

 子ども達一人一人が夢や目標(なりたい自分)を明確に持ちながら、主体的に仲間とともに学ぶ喜びや協力して活動する楽しさを味わい、自尊感情や自己有用感を高めることができるように支援を続けて参ります。教職員数の多い本校では、その多さを強みとし、全職員による共通理解のもと、『北陽小チーム』として創意と熱意を持ち、協働体制にて教育を進めることを重視します。組織としての機能を高めることで、学校全体で子ども達の成長を促し、より充実した教育活動や支援につなげます。 

 今年度、本校は開校31年にあたる年となります。これまでの30年間で、諸先輩達が築いてきた北陽小学校のよい歴史を引き継ぎつつ、さらに新たな歴史を刻んでゆく、実りの多い一年となるよう、全教職員で取り組みを進めてまいります。 

    末筆になりますが、保護者や地域の皆様との絆をさらに深め、学校、家庭、地域がそれぞれの教育機能を高めていくことができればと願っております。今年度も、本校の教育活動に対しまして深いご理解と厚いご支援をよろしくお願いいたします。

 

                        千歳市立北陽小学校

校長 設楽 真奈美