【ブログ】科学的な解決
小学校の理科では,問題を科学的に解決するために必要な資質・能力を育成することが求められています。
「観察・実験」
6年生が「植物の体」の学習を行いました。
植物の体内における水の行方や養分のつくり方などを理解することがねらいです。
今回は,日光を当てたものと当てないものの比較実験を通して,葉のでんぷんのつくりに関する予想を確かめました。
まずは,事前に準備した実験用の葉を採取します。
次に、教室に戻ってでんぷんが作られている様子を確かめます。
お湯につけて葉を柔らかくしてから,エタノールで色素を抜きます。
「きれいな色!」「お茶みたいだ!」
普段は目にすることができない変化に,子供たちは興味津々で取り組みます。
色素をある程度落とすと,最後はヨウ素液に浸して,でんぷんの有無を確かめます。
今回はここ数日の天候のせいか,十分な反応が見られませんでした。
ただし,そのことも含め,予想を確かめるために必要な学習活動となりました。
「理解」
5年生が「植物の発芽や成長」の学習を行いました。
これまでに様々な観察・実験を通して,問題解決の力を養ってきました。
今回は,その力を生かしてまとめの問題に取り組みました。
一つ一つの問題に,真剣に向き合う子供たち。
その後,青葉中学校の理科専科の教員が,子どもたちの解答を確かめていきます。
「この問題の答えはウです。なぜアやイはだめですか?」
「日光が当たっていないからです」
成長に必要なものをしっかりと理解して,発問に答えます。
観察,実験などの結果から導きだした結論を,より妥当性の高いものに更新できたからこそ深い理解となります。
理科の見方・考え方を働かせながら,科学的に解決するために必要な資質・能力をこれからも育んでまいります。