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子どもたちを本の世界へいざなうために

・近くにいる大好きな大人の声に乗せて読んでもらうと、字を読むという技術に煩わされることなく絵や物語を楽しむことができます。声に出すと、黙読するより十倍も時間がかかるそうです。それだけゆっくりと、大きく深く世界が広がるということです。

 

・読みながら「これは何?」など質問攻めにしたり、説明を加えて自分の解釈を押し付けたりするのはやめましょう。また、読み終わって無理に感想を聞くのも控えたいものです。絵本や物語は教材ではなく、楽しむもの

 

・子どもの文字を読む技術が、耳から聞いて理解できるレベルに追いつくには数年かかります。このギャップを埋めるのが読み聞かせなのです。

 

・子どもの本離れは続いています。2017年度調査では、ひと月に一冊も本を読まなかった高校生の割合が50%を超えています。

 

・本を読むことは、読解力や表現力の向上が目的ではありません。あらゆる芸術同様、新しい知覚を目覚めさせ、魂を揺さぶり、子どもの精神的な経験を豊かにすることです。