生活の様子

「爆弾になったひいじいちゃん」(本の紹介)

「体当たり攻撃隊を編成す」(1944年10月 機密 命令書 起案)

  この一文で始まる文書は、のちに「神風(かみかぜ)特別攻撃隊」とよばれ多くの若者が命を落とした特攻隊編成のための命令書です。初出撃が1944年10月21日という記載が多く、非常に短期間での編成準備であること、また終戦が1945年ですので、10か月間の作戦であったことがわかります。

爆弾になったひいじいちゃん のぶみ:作 東京ニュース通信社)

  鹿児島県に「特攻の母」と呼ばれ、明日出撃する若者に食事を提供し遺書を預かった女将さんがいました。ホタル館富屋食堂 鳥濵トメさん。トメさんが預かった、旅立つ若者たちの最後のメッセージを伝えた絵本です。戦争を知らない世代の人たちにも、改めて「生きる」という意味を考えさせる一冊です。昨年度末のご厚意により、作者のぶみさんのサイン入りの本書3冊を寄贈していただきました。大切に保管いたします。この場をお借りして感謝申し上げます。ありがとうございました。