学校長挨拶

<令和7年度重点目標>

かかわりを通してよさをのばし、

自立に向かう子どもの育成

 - 互いに「かかわり合い」「響き合い」「高め合う」 -

(令和7年4月1日)

 

○「かかわりを通してよさをのばし、自立に向かう子どもの育成」を重点目標とする。

○ 一人一人の未来における自立に向かう力を育てるため、

 子どもを主語にした、他者との「かかわり」であり、その中で互いに影響し合うこと(「響き合い」)、高め合うこと(「高め合う」)が重要と考え副題を設定。

○ これらを通して、めざす子ども像に迫ります。

 

    千歳市立北進小中学校

         校長 新保 雄三

 

 

「たしかに学ぶ子」「かかわりをもてる子」「たくましく生きる子」の育成をめざして

 

 令和6年度においては、重点目標を「かかわりを通して学び、主体的に未来を生き抜く子どもの育成~一人一人が輝く「かかわり」「つながり」「ひろがり」の実現~」とし、全ての教育活動で各教科等領域相互の関連を図りながら、課題に正対した教育実践の集積が進みました。学校評価(自己評価)においても、「重点目標を踏まえ、その具現化に努めたか」との設問に対して、平均3.6(4段階)という結果であり、子どもたちに身に付けさせたい資質・能力の育成に向けて意図的に取り組もうとした教職員の意識の高さがうかがえました。また、めざす子ども像との関連においては、重点目標と直接関わりのある「かかわりをもてる子」の指導指標の一つである「表情や身振り、言葉、カードなどを使って、意思のやりとりや考えを伝えようとしている」について、全教員が肯定的回答をしていることと併せて、小学校保護者の肯定的回答が91%、中学校100%ときわめて高い水準でした。加えて、保護者アンケートにおける「より大切で、継続・充実を望む教育活動は何か(3つ選択)」との設問に対して、小・中学校合算では、「保護者と連携した個別の指導計画の取組」と「わかりやすい情報発信」、「意思決定の場面の設定と待つ指導」が、上位3つの回答となっていました。

 令和6年度に「かかわり」「つながり」「ひろがり」をキーワードに取組を実践していく中で、上記学校評価や子どもたちの変化から、大きな成果をあげつつあると捉えています。本校の子どもたちの特性から、他者とのコミュニケーションがとりづらい場合もありますが、教職員や学校の友だち、地域の方や保護者など、多くの人との「かかわり」の中で、子どもそれぞれが、資質・能力を獲得し、確実に成長する姿を把握することができています。

 北進の子どもたちの資質・能力の育成の先の目標は、子どもたち一人一人の「未来保障」であり、身辺的な自立、そして社会的な自立です。資質・能力の確実な育成のために必要なことは、子どもを主語にした、他者との「かかわり」であり、その中で互いに影響し合うこと(「響き合い」)、高め合うこと(「高め合う」)が重要であると考えました。具体的には、教職員や学校の友人、地域の方や保護者とかかわり、対話を重視した授業や日常生活の中でのコミュニケーション、各種行事等を通した小中一貫教育活動や異学年交流、地域の方を招いての地域学校協働活動などによって互いに影響し合い、認め合い、励まし合い、高め合う活動を進めていくことが、子どもたち一人一人の資質・能力の確実な育成につながるものと考えます。その上で、北進9年間の学びの先である子どもたち一人一人の未来に向け、一人一人のよさを大切にし、よさをのばしながら成長していく北進小中学校の教育を実現していきます。

 以上のことから、令和7年度においては、子どもの実態を踏まえ、昨年度同様「かかわり」をキーワードの一つとしながら、「かかわりを通してよさをのばし、自立に向かう子どもの育成  ~ 互いに「かかわり合い」「響き合い」「高め合う」 ~ 」を重点目標とし教育活動を推進していきます。これを通し、目指す子ども像へ迫るものとします。

 タイトルに示した「たしかに学ぶ子」「かかわりをもてる子」「たくましく生きる子」は、9年間で育成を図りたい、本校の「めざす子ども像」です。節目節目でこの思いに立ち返り、検証と改善をくり返しながら、一人一人の子どもたちの自立に向けた学びを充実させていきたいと思います。

 保護者、地域の皆さまにおかれましては、これまで同様、本校の教育活動にご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。