学校長挨拶

<令和6年度重点目標>

かかわりを通して学び、

主体的に未来を生き抜く子どもの育成

 -一人一人が輝く「かかわり」「つながり」「ひろがり」の実現-

(令和6年4月1日)

 

○「かかわりを通して学び、主体的に未来を生き抜く子どもの育成」を重点目標とする。

○ 一人一人のキャリア達成に向けてのスモールステップとして、

 子どもを主語にした、「かかわり」、「つながり」「ひろがり」をキーワードとした副題を設定。

○ これらを通して、めざす子ども像全体に迫ります。

 

    千歳市立北進小中学校

         校長 新保 雄三

 

 

「たしかに学ぶ子」「かかわりをもてる子」「たくましく生きる子」の育成をめざして

 令和5年度においては、重点目標を「かかわりを通して学び、主体的に未来を生き抜く子どもの育成~「かかわる」「つなげる」「ひろげる」で、子どもたちの未来を見守る~」とし、全ての教育活動で各教科等領域相互の関連を図りながら、課題に正対した教育実践の集積が進みました。

 学校評価(自己評価)においても、「重点目標を踏まえ、その具現化に努めたか」との設問に対して、平均3.7(4段階)という結果であり、子どもたちに身に付けたい資質・能力の育成に向けて意図的に取り組もうとした教職員の意識の高さがうかがえます。また、めざす子ども像との関連においては、重点目標と直接関わりのある「かかわりをもてる子」の指導指標の一つである「表情や身振り、言葉、カードなどを使って、意思のやりとりや考えを伝えようとしている」について、全教員が肯定的回答をしていることと併せて、小学校保護者の肯定的回答が昨年度の92%から100%となっており、中学校でも92%と高い水準で推移しています。加えて、保護者アンケートにおける「より大切で、継続・充実を望む教育活動は何か(3つ選択)」との設問に対して、「意思決定の場面の設定と待つ指導」は、小・中学校合算では、「保護者と連携した個別の指導計画の取組」に次いで、2番目に多い回答となっています。

 昨年度「かかわる」「つなげる」「ひろげる」学びの取組を実践する中で、上記学校評価や子どもたちの変化の姿から、大きな成果を実感してきました。本校の子どもたちの特性から考えると、いずれの教育活動も一時的に取り組むものではなく、「シンプル」にした教育活動を、長い時間をかけて「繰り返し」取り組むことで、資質・能力を育んでいくものであると考えます。めざす子ども像との関連では、「苦手なこと(学習)に対して自ら挑戦する意欲(「たしかに学ぶ子【知】)」や「他者の思いを理解した場に応じた行動や、他者とのコミュニケーション(かかわりをもてる子【情】)」、「自分の体調について理解し、健康状態を伝える(たくましく生きる子【意・体】)」などについて、今後も継続して、その資質・能力の伸長に努める必要があります。

 北進の子どもたちの資質・能力の育成に向けて、その土台となるのは、学校や保護者、地域など多くの人との「かかわり」です。「かかわり」の対象は、学校の友達や教職員、保護者、地域など多くの人です。「つながり」は、各種行事等を通した小中一貫教育活動や、地域の方を招いての地域学校協働活動。そして、北進9年間の学びの先、子どもたち一人一人の未来に向け、北進の実践の蓄積「キャリア教育(作業)ステージ表」に照らし合わせた「ひろがり」です。昨年までの重点の取組を継承し、子どもたち一人一人のよさを大切にし、互いを認め合いながら成長していく北進小中学校を教職員、保護者、地域全体で実現していきます。

 以上のことから、令和6年度においては、子どもたちの実態を踏まえ、昨年に引き続き「かかわりを通して学び、主体的に未来を生き抜く子どもの育成」を重点目標として教育活動を継続することとし、併せて、一人一人のキャリア達成に向けてのスモールステップとして、子どもたち一人一人の「かかわり」「つながり」「ひろがり」の実現をキーワードとした副題を設定します。これらの取組を通して、めざす子ども像全体に迫ります。

 なお、これらの取組はこれまでも北進の教職員が心を砕いて取り組んできたことである。あらためて重点課題として組織的・計画的に取り組むことで、価値付けする年度としたいと思います。

 見出しに示した「たしかに学ぶ子」「かかわりをもてる子」「たくましく生きる子」は、9年間で育成を図りたい、本校の「めざす子ども像」です。節目節目でこの思いに立ち返り、検証と改善をくり返しながら、一人一人の子どもたちの自立に向けた学びを充実させていきたいと思います。

 保護者、地域の皆さまにおかれましては、これまで同様、本校の教育活動にご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。