<令和7年度>
1 研究主題
主体的に未来を生き抜く子どもの育成
~自己の考えを広げ深める対話活動を重視した授業改革~
2 研究主題設定の理由
(1)現在、教育は大きな変革期を迎えている。新学習指導要領では、これからの時代に求められる資質・能力を子どもたちに育成し、能動的な学習者(アクティブ・ラーナー)を育てるための「主体的・対話的で深い学び」の実現が強く求められている。一方、GIGA スクール構想を背景に、一人一台端末と高速大容量通信ネットワークが整備され、教育現場にもAI が入り込んできた。AI に代替されない分野で力を発揮し、正解のない課題に協働して解決することが求められている。
(2)令和7年度石狩管内教育推進の重点は、「子どもの未来保障~全ての子どもに必要な資質・能力を確実に育成する石狩の教育~」である。その中の重点推進の取り組みの一つとして、「『対話』と『ICT 活用』による価値交換の実現」があげられており、全ての子どもが、主体的に考えて伝え合う授業を目指し、質の高い「対話」と、迅速且つ大量に考えを共有する「ICT 活用」により、価値交換を実現する授業改革が重視されている。
(3)本校の今年度の重点目標は、『かかわりを通してよさをのばし、自立に向かう子どもの育成~「かかわり合い」「響き合い」「高め合う」~』である。前年度の「対話を重視した学びの授業実践」の研究では、期待する児童生徒の輝く姿を実現するために対話活動を重視した授業実践を全教職員で進め、発語のない児童生徒の対話活動についても共有した。また、共に学び合う意識が高まったことが児童生徒の様子からうかがえたが、意思表示の幅を増やしたり、対話の広がりをもたせたりする授業づくりが必要があるという課題を残した。
上記のようなことから、今年度重点目標の「主体的に未来を生き抜く子ども」を育成するためには、一人一人が安心して自分の考えを表現したり、他者の考えを受け止めたりしながら、自己の考えを広げ深める対話活動を重視した授業改革が必要であると考える。
3 研究仮設
一人一人が安心して自分の考えを表現し、他者の考えを受け止めたりしながら、自己の考えを広げ深める対話活動を重視した授業改革を行うことで、児童生徒の主体的に未来を生き抜くための資質や能力が育つであろう。
4 研究内容
(1)理論研修
・外部講師を招いての特別支援教育における「対話活動を広げながら一人一人が輝く学び」についての授業づくりや「一人一台端末を活用した学びのあり方」についての研修
(2)実践交流
・校内研究実践交流シートの交流
・授業や日常生活の中で「対話活動が広がる場面」「児童生徒の変容」について意見交流
(3)全職員による研究授業、授業公開
・上記の研修や実践交流を踏まえた全職員による研究授業、授業公開、アンケート(研究部通信)交流外部講師を招いての特別支援教育における「対話活動を重視した学び」についての理論研修を行う。