文字
背景
行間
<令和6年度>
1 研究主題
主体的に未来を生き抜く子どもの育成
~対話活動を通して一人一人が輝く授業実践~
2 研究主題設定の理由
(1)デジタル化による産業構造の変化や、気候変動による災害の激甚化など、時代は予測不能な時代である。また、生成AI(人口知能)が急速に人間の活動領域に進出するなど、社会が大きく変化する中、学力観も転換期を迎えている。人間は今後、AIが代替できない分野で力を発揮し、正解のない問題に力を合わせて対処することが求められる中、注目されるのが、創造性や協調性、主体性、コミュニケーション能力である。教育が大きく変わろうとしている今、これからの時代に求められる資質・能力を子どもたちに育成し、能動的に学ぶことができる為の「主体的・対話的で深い学び」が強く求められている。
(2)令和6年度石狩管内教育推進の重点は、「子どもの未来保障~全ての子どもに必要な資質・能力を確実に育成する石狩の教育~」である。その中で、重点推進のポイントとして、「『対話』を重視した授業改革」があげられており、「対話」により、全ての子どもが自らの考えと他者の考えの価値交換を行い、活躍するする授業改革が重視されている。
(3)本校の今年度の重点目標は、『かかわりを通して学び、主体的に未来を生き抜く子どもの育成~「かかわり」「つながり」「ひろがり」の実現~』である。前年度のICTを生かした「主体的・対話的で深い学び」の研究では、主体性を引き出したり、対話を広げたりすることができた場面が多くあった一方、表情、身振り等でやりとりする段階、または周りの事物に興味をもち、1~2語文でやりとりする段階の子どもの「対話」はどのようなものかを教師間で共有、模索をする必要があること、また、伝えることはできても、それ以上に自分の考えが広がりにくいという課題を残した。
上記のようなことから、今年度重点目標の「主体的に未来を生き抜く子ども」を育成するためには、一人一人が自分の考えを表現したり、他者の考えを受け止めたりする中で、新たな認識を柔軟につくり出す対話活動を重視した授業づくりが必要であると考える。
3 研究仮設
〇一人一人が自分の考えを表現したり、他者の考えを受け止めたりしながら新たな認識を柔軟につくり出す対話活動を重視した授業実践を行うことで、児童生徒は主体的に未来を生き抜くための資質や能力が育つであろう。
4 研究内容
(1)外部講師を招いての特別支援教育における「対話活動を重視した学び」についての理論研修を行う。
(2)対象児童生徒を1名抽出し、「対話」に関わる目標を立て、それに向けて「対話活動を重視した学び」の視点をもった授業づくりを行い、新たな認識を柔軟につくりだす方法を教師間で共有する。
(3)「対話活動を重視した学び」に基づく研究授業や公開授業による授業内容や教材の共有を図る。
(4)対象児童・生徒の「対話活動」の目標に対する評価をし、一年間の成果と課題をまとめる。