10月15日(火)
後期がスタートしました。
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後期始業式1校時
校長挨拶「美しい心」 おはようございます。今日から後期がスタートします。 秋が深まってきました。学校の周りの木々の葉の色が変わっていることに気付いている人もいることでしょう。 ところで、皆さんが美しいなあと思うものは何ですか。いろんな色の花や葉っぱ、夕焼けや星空など、目に見えるものでしょうか。 『花さき山』というお話があります。あやという女の子が、山菜を採りに入った山で道に迷い、山奥の花いっぱいの場所で山姥(やまんば)に出会う場面を、読んでみます。 <絵本の表紙を見せ、花が咲く理由の場面を読み聞かせる> 「…(略)…この花は、ふもとの村のにんげんが、やさしいことをひとつするとひとつさく。あや、おまえのあしもとにさいている赤い花、それはおまえがきのうさかせた花だ。きのう、いもうとのそよが、『おらサもみんなのように祭りの赤いべべかってけれ』って、あしをドデバダしてないておっかあをこまらせたとき、おまえはいったべ、『おっかあ、おらはいらねえから、そよサかってやれ』…(略)…」
自分の気持ちを抑えて確かに譲ったり何かをしてあげようとする心は、とても美しいなあと、この本を読むたびに校長先生は思います。相手を思いやる心は、その代わりに何かをしてほしいと思うものではありません。「その人が困っている様子を見ると自分も悲しい気持ちになる」、「みんなが笑顔でいるとうれしい」といった気持ちがあると、自分は我慢してでも自然に譲ったり温かい心をかけたりすることができるのだと思います。そしてそのことは、自分は気付かなくても周りの誰かがきっと見ていて、「素敵な人だなあ」と思ってくれたり、どこかで不思議できれいな花を咲かせたりしているかもしれません。 皆さんの周りにも、目には見えないきれいな花を咲かせている人がいませんか?もしかしたら、自分がきれいな花を咲かせたかもしれないと思っている人もいるでしょうか。桜木小学校の一人一人が、毎日きれいな花を咲かせているから、今日もみんなががんばれているのかもしれません。 校長先生も、桜木小学校にある不思議できれいな花が咲いている場所を探してみようと思います。見つけたら教えてくださいね。 後期も、元気にがんばりましょう。 |