10.20Thu. キャリア教育
キャリア教育の「キャリア」とは、ラテン語の「carrus(荷馬車)」が語源。荷馬車が通った後には轍(わだち)が残ります。人生もそれと同じように、過去にとおった跡から道ができ、キャリアが形成されます。つまり、キャリアとは過去から連続して続いていく「道のり」といった意味あいを含んでいます。
義務教育段階や高等学校において、キャリ教育の重要性が叫ばれています。職業体験やインターンシップだけでなく、「自己の将来像や職業、生き方を形成していく教育」であるキャリア教育。基礎的な育成したい力を次のように分類しています。本日の様々な職業人のお話をきいた、1年生「テーマタイム」、2日間の2年生「職場体験学習」や事前の「マナー講習会」等も、中学校段階での大切なキャリア教育です。
①「人間関係形成・社会形成能力」
・多様な他者の考えや立場を理解し,相手の意見を聴いて自分の考えを正確に伝える
・自分の置かれている状況を受け止め,役割を果たしつつ他者と協力・協働して社会に参画
➁「自己理解・自己管理能力」
・自分が「できること」「意義を感じること」「したいこと」等、自分を知る
・社会との相互関係を保ち,自らの思考や感情を律し、自己管理して主体的に行動する
・自己の役割の理解,前向きに考える力,自己の動機付け,忍耐力,ストレスマネジメント,主体的行動等
③「課題対応能力」
・仕事をする上での様々な課題を発見・分析 ⇒ 適切な計画を立て課題処理 ⇒ 解決する力
・社会の情報化に伴い,情報及び情報手段を主体的に選択し活用する力
・具体的な要素
情報の理解・選択・処理等,本質の理解,原因の追究,課題発見,計画立案,実行力,評価・改善等
④「キャリアプランニング能力」
・「働くこと」の意義を理解
・自らが果たすべき様々な立場や役割との関連を踏まえて「働くこと」の意義を理解
・多様な生き方に関する様々な情報を適切に取捨選択・活用 ⇒ 自ら主体的に判断して自己のキャリア形成
今日の1年生のテーマタイムや2年生の職場体験が、みなさんのキャリア形成に大きなプラスとなり、次第に自分の夢や将来像、職業が見えてきたり(MY GOAL)、こうした学習が、日常の学習のさらなるプラス方向の動機になることを願っています。
【1年生テーマタイム】
【2年生職場体験 河川事務所・保育園・消防署】
【小学校・建設業・認定子ども園】
【小学校・中学校図書室・動物病院】