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【校長室から】後期への期待

 令和6年度もあっという間に折り返し地点を過ぎました。

 前期と比べて大きな行事の少ない後期は、じっくりと学力の定着、生徒会活動を中心としたよりよい学校生活づくりに取り組んでほしい旨を、始業式でお話ししましたので、その内容を掲載したいと思います。

<学習面>

 昔から、読み・書き・計算といった基礎学力や基礎知識は、しっかりと身につけなければならず、それは今も変わりはありません。しかし、今、そしてこれからの社会で求められる力はそれだけでは通用しません。今では、スマホやタブレット等で、瞬時にその答えや情報は引き出すことができるからです。今、必要なのは満ち溢れた情報を正しく把握して、自分なりの思いや考えをしっかりと持つこと。他者の考えなどを正確に受け止め、考え方を広めたり深めたりすること。自分の考えを積極的に発信すること。それらの力が重要になってきます。今、3年生は入試に向けて学力テストを受けていますが、入試問題もこれまでの一問一答で〇をもらうものではなく、思考力が問われる問題が出題される傾向が強まっています。基礎学力の定着向上+学習の質を高めた取り組み(主体性・協働性・対話)をすすめていきましょう。

<生活面>

 生徒会役員も2年生を中心にバトンタッチがされました。生徒会役員をはじめ、各学級の委員も学校生活の向上を目指して、その責任を果たしてくれると思います。ただ、大事なことは、生徒会会員である一人一人が、その生徒会役員に一票を投じて各学級委員にも「頼むね」と認めた責任、各委員会で立てた計画を承認した責任として、積極的に関わることがなにより大切なのです。文化祭の開閉祭式では、盛り上げようと準備練習を重ねた生徒会役員を、「SHOW TIME!」と大きな声で呼応し、割れんばかりの手拍子や拍手で支えたみなさんです。とても素敵なひと時でした。たとえば、「2分前着席」の呼びかけがあったとき、「やらなければ」と思ったり、状況が思わしくない結果が出た時「あ、やばい」と思ったりすることが、よりよい学校生活づくりに直結します。

 

 行事は成果や手応えを感じやすく、日常生活(学習・生活)はすぐにはその成果や手応えを感じにくいところではありますが、実直に取り組んで千歳中の底力を確実につけていきましょう。