【校長室から】車粉
「車粉」と聞いて、その意味がわかる世代は、どれくらいになるのでしょうか。私が運転免許を取得した時代は、冬タイヤと言えばスパイクタイヤ(タイヤに無数の金属ピンが打ち込まれたもの)が当たり前でした。圧雪路面を走行するには、心強いアイテムでした。しかし、根雪前や雪解け時期になると、路面はアスファルトが出てきて、金属ピンがアスファルトを削り、空気がかすむくらい「車粉」が舞い上がってしまます。当然、人体にも悪影響で北海道の公害の一つとなったため、今のスタッドレスタイヤへと転換が図られたのでした。
当時は、冬の厳寒期は圧雪路面が当たり前で、あたり一面が真っ白な景色でした。今年の様子は、というと幹線道路では乾いたアスファルト路面になっていて、夏の道路と何ら変わらない日が多くなっています。この状態でスパイクタイヤが使われ続けていたら、と思うと恐ろしいことに・・・冬のスーパーへの買い物は、そりに子どもを乗せて引っ張り、帰り道は購入品も子どもと一緒に乗せて帰ってきたものでしたが、それもできない今年の積雪状態です。
雪が少ないのは、生活上有難いことですが、乾いた路面を運転しながら、時代の変化や気候変動、これからの環境など、いろいろ考えさせられました。
学校や教育とちょっとかけ離れたお話になってしまいました。