【校長室から】時代の移り変わり(ICTの有効活用)
今や学校では、一人1台の端末が付与され、授業の中で積極的に活用する授業づくりが進められています。自分が小中学生の頃を思い出すと、当たり前ではありますが、その変化の大きさに気づかされます。
ちょっと余談になりますが、子どもの頃の実家にあった電話はダイヤル式の黒電話でした。それからプッシュボタン式の電話に変わり、有線で1階と2階をつなぐ親子電話になりました。その後、コードレスの電話機、留守番電話機能、FAX機能などが備わり、携帯電話が普及し始めます。そこからの携帯電話の進化は記憶に新しいままに、今のスマホまで短いスパンで発展してきたように思います。
教員になって30年以上たちましたが、文書の作成もタイプライターを打っていた先生から徐々にワープロが普及して、フロッピーディスクにデータを保管していました。そこから全員がPCを使い、LANやサーバーを使ってデータの保管と共有ができるようになり、最近ではクラウド上での管理となってきました。
授業も社会の授業では、大きな地図を教材室から運んで利用したりしていました。OHPを使って教材を提示したり、問題を解いたりもしていました。スライドやビデオを使って視覚に訴えた授業もありました。学校にPC室ができて、タイピングの練習をしたり、インターネットを使った調べ学習もするようになりました。
これまでICT機器の活用といえば、教材や課題を見やすくするといった活用方法が多かったのですが、今では主体的に利活用することが求められています。ソフト上に自分の意見を主体的に発信し、また他者の意見を取り入れたりすることで、思考・判断・表現を深めていく学びを進めています。また、その学びからまとめたものをプレゼンテーションに仕上げ、発表する機会などがあり、その技術たるや先生達よりも上手に仕上げる力も持っています。
先生たちもすべての人がICTに長けているわけではないので、苦労しながらも時代のニーズに応じた学習を提供すべく、日々研鑽を深めています。そして確かな資質・能力を育んで、社会に送り出していこうとしています。