2.2Thu. 豊かな感性を働かせ志を持って学ぶ
豊かな感性を働かせ志を持って学ぶ(学校だより巻頭言より)
校長 金 森 直 人
学校教育目標から、今年度の重点教育目標を『主体的に学び 心豊かに行動し 最後までやり切る生徒の育成~夢や志をもち、未来をたくましく生きる~』と設定し、変化の激しい社会を自ら考え、主体的に行動し、他者と協働して未来の担い手となる人を育てる学校教育を推進してきました。
コロナ禍の学習保障はもちろん、学校行事、生徒会、部活動等、仲間との協働、豊かなコミュニケーション活動から、各学年生徒が、心・技・体を磨き、大きく成長してきました。「火山灰土のやせた土地にも、しっかりと根を張り、幹太く成長する柏の木」に象徴される『柏葉の精神』が脈々と千歳中の伝統を創り上げています。
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3年生は、受験期の学習の総まとめです。面接の中で、自らの強みや考え方、生き方について、どう表現していくか、生徒同士、多くの先生と、面接練習をしています。「将来、〇〇になるために、語学力を伸ばし、多様性の世の中で国際感覚を持った大人になりたい」「例えAIが進化して多くの仕事が取って代わられても、〇〇という職業は、豊かな感性とコミュニケーション力を必要とする人間にしかできないと考えています」「SDGsや貧困、環境問題等、解決しなければならない大きな問題も、地球規模で考え、身近な足元の行動から取り組んでいきたいと考え、地域清掃やボトルキャップ収集、子ども食堂のお手伝い等に取り組んできました」・・・中3のプレゼン力に脱帽します。英語、商業・工業・農業・酪農、アウトドア・スポーツ・音楽等々、多様な進路選択と「自己の強みや将来像、選択の確かな根拠」に、未来を担う人材としての頼もしさを感じます。自己実現に向け、受験期の健康管理にも十分気を配り、頑張ってください。全校みんなで応援しています。
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1.2年生は、文化庁「子どものための文化芸術鑑賞・体験再興事業」である『落語寄席』を体験しました。「落語」をきく機会もあまりないので、寄席から何を感じ取ってくれるか楽しみにしていましたが、一芸に秀でた人、芸を磨き、努力してきた人のことば、「古典芸能」の魅力を感じ取ってくれたようです。生徒の振り返りには・・、
「蕎麦のすすり方や体の向きなどを工夫して実際その場で物事が起きているよう」「話し方が上手すぎて内容がすっと頭に入ってくる」「一人で何人も演じていたり、扇子や手ぬぐいでものを表現しているところが伝統芸能の強み」「表に出る人と裏方仕事をしている人どっちもすごい人たちなんだなと改めて感じました」「昔と今の言葉遣いの違いをリアルに体験できた。みんな笑っていたし、何より自分もたくさん笑ったので楽しい時間だった」「人になにか伝えるときは伝えることがどんなことか考えて、その気持ちで物事を伝えることが大切であることを知った。日常でも使えることなので使っていきたい。」・・・
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これも、生徒の感想ですが、「日本に昔からあり今まで伝統として受け継がれた落語、落語は、見に来てくれる人たちを楽しませるように受け継がれてきたものだと分かりました。」と感じているように、落語を通して、「表現力」のすごさや、文化芸術の伝承についても思いを馳せていました。その豊かな感性を働かせて志を持って学び続ける人を育てる学校(楽校 がっこう)でありたいと思う体験的な学びとふりかえりでした。
令和4年度の集大成となる2,3月の学びと成長に期待しています。