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3.14Thu.第77回卒業証書授与式

 3月14日(木)183名の3年生が、高らかに合唱曲「道」を歌い上げ千歳中学校を巣立って行きました。ポストコロナ時代に、自分たちにしかできない、新たな千歳中学校の伝統を創造し、「志高く、未来へ・・」力強くそれぞれの道へ歩みだします。卒業生、在校生生徒会や吹奏楽部、来賓として千歳市教育委員会、千歳中学校PTA役員、千歳中学校学校運営協議会、そして、卒業生の保護者、学校職員によるほぼ制限のない卒業式。吹奏楽部の演奏で堂々と入場し、笑顔を見せながらも凛として証書を受け取る姿、想いが込められた送辞・答辞、心に響く学年合唱・・変化の激しい時代にも、素直で、前向きに、協力し合いながら・・、たくましく歩み出した卒業生。温かさの中に決意や覚悟を感じさせる胸が熱くなる卒業式となりました。

 学校長「式辞」を一部掲載します。

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三年に渡る感染症対策、猛暑に暴風雪、GIGAスクール・・激動の時代に、家庭での養育と成長、学校を支える多くの方々のご尽力があって、子ども達の今日の姿があります。これまでのご労苦に対しまして、心から敬意と感謝を申し上げます。 

 卒業生のみなさん、笑顔をたやさず、素直で、心優しい人がら・・ゴールを設定し、ひたむきに努力するたくましさに、私たち大人が、何度も勇気と感動をもらいました。近年、人間の「生き方」に関わり、ウェルビーイングという言葉が注目されています。心も身体も健康であり、社会の中で、良い関係性を保ち、自分らしく生きる、といった言葉です。目標を定め、努力を惜しまず、仲間を大切するみなさんの生き方は、個性豊かな一人一人のウェルビーイングを実現してくれるものと確信しています。 

 旅立つ三年生へ、二つのお話をします。

 一つ目、みなさんは、ことごとく四年ぶりとなる教育活動に新たな千歳中の伝統を築いてきました。それを成し遂げたものは何なのか・・自治力の高い生徒会・学級活動、努力・協力の大切さを学んだ部活動、そして、主体性を持って、「共に学び、共に高め合う」経験に他なりません。世界中で起こっている紛争や、自然災害等・・多様性を認め、協力し合うことでしか、解決が難しい課題にも、主体的・創造的に、挑戦する精神を忘れないでください。

 二つ目、皆さんは空の玄関口千歳市で育ちました。官民一体の先端半導体国産化が動き始めました。国際化、情報化、SDGsに向き合っていかなければなりません。Think  globally  Act  Locally  地球規模で考える視野の広さと、足元から物事を始める行動力を一層伸ばしてください。 

 二つのことを話しましたが、みなさんが培ってきた「主体性・創造性・協働する力」、そして、「広い視野や行動力」は、みなさんの歩む、それぞれの未来を明るく照らしてくれるはずです。結びになりますが、これからの人生も「志高く、未来へ・・・」卒業生のみなさんの、素直で、前向きな心が、変化の激しい時代を たくましく切り拓いていく原動力となることを信じ、式辞といたします。

令和6年 3月14日 千歳市立千歳中学校 校長 金森 直人