2.9Thu. 1,2年生 学年末テストを終えて・・
1、テストは終わった時こそ大切・・メタ認知能力
(1) 1,2年生は、2月8日に学年末テストを終えました。(2年生は、2日に学力テストも・・)、それぞれの学年の先生たちは、「うーん。理解度がもう一歩だなー」という声も・・。テストは終わった時こそ大チャンス。「今自分が、何がわかっていて、何がわかっていないか」を見せてくれるからです。こうした、「自分自身の理解(認知)の度合いをちょっと高いところから認知(理解・自覚)する力」のことを『メタ認知』といいます。
*朝学習では、学習委員作成の予想問題に取り組んでいました・・
(2)学習指導要領では、知・徳・体のバランスのとれた生きる力、さらに以下の三つの資質・能力の育成が大切としています。
①知識及び技能が習得されるようにすること
➁思考力、判断力、表現力等を育成すること
③学びに向かう力、人間性等を涵養すること
このうち、学びに向かう力・人間性等では、変化の激しい未来を生きぬくために必要な資質・能力として、『自己の感情や行動を統制したり、自分の思考や行動を客観的に把握し認識したりするメタ認知』に関わる力が重視されています。単なるやる気・意欲ではなく、今の自分の力を客観的に認識して、学習を調整したり、計画を立てたり、感情や行動を制御する・・・そして学びに向かっていく・・ちょっと難しいですが、自分の現状を客観視できる『メタ認知』能力の育成・獲得が重視されているのです。
(3)2年生の学級通信には・・
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これで2年生の定期テストはすべて終了です。ただ、今後も授業は続きますし、各教科の提出物も続々と出てきます。一つ一つを確実に行いましょう。すべての学習成果=将来につながっています。テストはやりっぱなしではなく、振り返りが大事です。下のように分類し、③⇒➁⇒①の順に復習をしましょう。特に「数学」「英語」は積み上げ教科(ブロック・レンガ型教科)ですので、不安なところから学び直してください。テストが終わった今がチャンスです。
①今理解できている ➁今はまだできない(これからできる) ③できるはずだが間違ってしまった
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*この「今自分ができている・できていない」を客観視できる力が、『メタ認知能力』です。
2、ソクラテスは・・・
(1)「メタ認知」・・・・「無知の知」
古代ギリシャの哲学者ソクラテスは、「彼らは何も知らないのに知っていると思い込んでいるが、私は何も知らないということを知っている。」という「無知の知」という考え方を後生に残しました。心理学では、自分の認知活動を客観的にとらえる、つまり、自らの認知(考える・感じる・記憶する・判断する等)を(自分の思考や行動として)認識することを「メタ認知」といいます。
(2)「メタ認知能力」
また、自分自身を客観的に見ることに加え、自分自身をコントロールできる冷静な判断や行動までを含め、「メタ認知能力」と呼んでいます。ソクラテスほどの哲学者でも、「世の中の森羅万象について、私自身は何もわかっていないということを自覚している」と、自分の中のもう一人の自分が、冷静に「無知である自分」を認識しているという、ソクラテスのメタ認知能力の高さを示した言葉でもあります。
*自分を客観視して、自己改善する力こそ、『成長』です