2026年1月の記事一覧
学校での健康診断の歴史
学校での健康診断は、毎学年4月から6月30日までに必ず実施するよう「学校保健安全法」で定められています。学校保健法は、昭和33年に制定され、平成20年に安全規定が加わって「学校保健安全法」と改称された。
健康診断の歴史は明治に始まります。「色覚検査」は、平成15年度に必須項目から削除され、希望者のみに実施されることになった。また、平成28年度からは、「座高」と「寄生虫卵」の検査が廃止され、新たに「四肢の状態」が必須項目に加わりました。「座高」は、胴と脚のバランスと健康状態との関係が不明という声が多く、廃止となりました。
検査や診断を直接担当するのは「学校医」です。各学校には通常、内科、眼科、耳鼻咽喉科の医師が配置され検診に当たります。歯科については「学校歯科医」が虫歯や歯列などの検査を行います。
昭和23年度と令和元年度を比較すると、中3の平均身長は、男子146㎝から165.4㎝に、女子145.6㎝から156.5㎝へと、この70年余りの間に著しい伸びが見られる。視力が下がり、「肥満傾向」の子どもが小中学校の全学年で増えており、生活環境の変化と子どもの健康との関係は今後も注意深く観察していく必要があります。
多様性の包摂(ほうせつ)=インクルージョンとは?
次期学習指導要領改訂の基本的な考え方として①「主体的・対話的で深い学び」の実装 ②多様性の包摂(ほうせつ)インクルージョン ③実現可能性の確保 の三つの方向性があります。
②の「多様性の包摂」とは、性別、人種、年齢、価値観、宗教などのさまざまな違い(=多様性)を単に認めて受け入れるだけでなく、その違いを活かし、全員が公平に参加し貢献できる環境(=包摂)をつくることを意味します。
〇用語の詳しい意味
☆多様性(ダイバーシティ)
個人が持つさまざまな属性や背景の違いを尊重し、認めることを指します。これには人種、民族、性別、宗教、年齢、障がいの有無、性的指向なども含まれます。
☆包摂(インクルージョン)
多様な人々が自分らしく能力を発揮でき、全員が平等に組織や社会に参加できる環境を整えることです。一人ひとりの異なる特性を力に変えることを目指し、偏見や排除がない状態を指します。
~社会や組織での役割~
多様性の包摂が実現された状況では、個人の特性や経験が尊重され、全員が安心して意見を述べられ、自分らしさを発揮できる職場や社会が生まれます。教育や企業においても、異なる背景の人々が協力することで、新たな価値やイノベーションが生まれるとされています。
具体例
・障がいや国籍、性別などに関係なくすべてのメンバーが公平に扱われる
・異なる文化や価値観を持つ人同士が、それを活かして協働できる環境作り
このように「多様性の包摂」は、ただ違いを許容するだけでなく、それを社会や組織の力に変える「実践的な環境づくり」という実務的な意味を持っています。
1/1 支笏湖小学校の『ウェルビーイング』TRY
具体的な実践例
・児童の主体性を高める授業の工夫や、自己肯定感をはぐくむフィードバック
・校内に「うれしかったこと・楽しかったこと」を共有する掲示板や、温かい言葉を掲示する活動
・自然体験(外遊びや自然とのふれあいを促す)
・挨拶運動や感謝週間など、児童主体の活動を企画・運営させる
・先生のウェルビーイングにも配慮し、働きやすい職場づくりや教職員の対話・学び合いの機会を設ける
学校現場での工夫・ポイント
・「ウェルビーイング」の考え方や意義を教職員・児童に繰り返し伝え、共通理解を深める
・みんなが毎日「学校へ行きたい」「働きたい」と思える雰囲気づくり
・一人ひとりの違い(多様性)を認め合う協働的な学び、包摂的な環境の整備
・教科を問わず、道徳や総合学習を通じてウェルビーイングに関する概念を共有する
まとめ
ウェルビーイングは、「楽しい・安心できる」といった感情だけでなく、自分らしく肯定され、積極的に参加できる学校・組織環境をつくるための実践的な工夫です。児童・教職員の双方で取り組むことで、全体の雰囲気やコミュニケーションも大きく改善します。