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9/29 全校道徳『消防団』

今日の1時間目は、全校道徳でした。

 
テーマは『社会参画・公共の精神』。

教材『消防団』を読み、テーマを深く考えていきます。

社会の一員として、地域や社会に関わるための思いについて学んでいきました。

他の人の考えの交流の様子です。

社会の一員としての自分の思いに気づけたでしょうか?

 

屠龍技(とりょうのぎ)という言葉をご存じですか?

 

『屠龍技』というのは、東京消防庁第6消防方面本部消防救助機動部隊の本部の壁に「部隊心得」として飾られている言葉です。この部隊は、通称「ハイパーレスキュー隊」として知られ、東京消防庁の精鋭から超難関を選抜された人たちで構成されています。東日本大震災時に、まだ燃え盛る福島第一原発で放水作業を行い、命懸けで日本を救ってくれた部隊です。

 

 

 

『屠龍技』とは、次のような中国古典「壮士」の故事からきた言葉です。 

 昔、中国の山奥に龍が住みつき、時折現れては村人に害を為した。一人の青年が「誰かがこの龍を退治しなければならない」と考え、その龍を屠る(ほふる=倒す・殺す)技を身につけるべく、「屠龍の技」を磨いた。その後、龍は二度とその村に姿を現さなかったが、青年は一生を全うした…。

『辞書』にはこのようにかかれてあります。                                              (苦労して龍を倒す技を学んだが、龍が存在しなかったので、その技を用いることがなかったという故事から)学んでも実際は役に立たない技術。無駄な努力。

しかし、本部に飾られた『屠龍技』には、「龍は屠龍の技を磨いていた者が住む村を恐れて避けていたのだ」という考えで、この故事の後にこう続けられています。

龍の出現の有無に拘わらず、屠龍の技を磨く。ただし、現れたなら一撃のもとにこれを屠る。これこそまさに我々の目指す所である。災害に備え、常に試練を重ねる…。「何もないこと」と「何もないようにしたこと」とは天と地の差がある。これが我々第六本部機動部隊の心得である…。

 

何かの参考にしていただければ幸いです。