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9/17 全校道徳『恩讐の彼方に』

今日の全校道徳のテーマは『人の心のありようについて考える』。

 

有名なお話『恩讐の彼方に』を読み、市九郎と実之助のそれぞれの心情について考えて行きました。

数々の自分の悪行を反省し、心を入れ替え出家した市九郎は、行脚の途中に、山越えの難所で人が毎年死ぬことを知る。懺悔としてこれを救おうと、断崖に杭を穿ち洞門を掘り進める。21年間掘り続け、最初は笑っていた村の者も協力し、遂に完成が見えてくる。そんな中、昔、市九郎に父親を殺害された息子の実之助が父の敵討ちにと、市九郎の元をにやってくる。はじめは殺気立っていた実之助だが、半生を人のために生きてきた市九郎を見ると殺す気が失せてしまう…という内容です。

 

実之助という侍の息子は、父を殺した市九郎に恨み抱きます。

しかし、僧となって懺悔の人生を歩んでいる市九郎を目の前にすると、情けの感情が起こるのです。

結果的に実之助は市九郎を許してしまいます。

許す・許されるといった関係が、情けや恨みを超えて言葉にならない感情が見えてくるのだと考えます。

 

でも、実際に自分が実乃助だったとしたら許せるでしょうか…。自分が市九郎だったとしたら…。

 

人を許すこと…。どうしても許すことができないこと…皆さんはありますか?

許せるようにするには、何が必要なのでしょう…。

寛容の心…といっても、どんな心のことをいうのでしょう…。深く考えていきましょう。