特色ある取組

 本校では1996(平成8)年から全学年での「アイヌ文化学習」に取り組んでいます。各学年での学習を合計すると卒業までに110時間、そのうち7割前後は学校外から講師をお招きして直接教わります。講師は千歳アイヌ協会・千歳アイヌ文化伝承保存会や公益財団法人アイヌ民族文化財団のアドバイザーの方々です。

 1年生はアイヌ民族の唄や踊りを中心に「アイヌ民族の文化の楽しさ・豊かさ」を。6年生は刺しゅうや口琴ムックリづくりから「アイヌ民族が歩んできた歴史や現代の人権問題」を学びます。3年生は「サケのふるさと千歳水族館」と連携してアイヌ民族の伝統漁法を体験したりもします。

 そんなアイヌ文化学習の拠点となるのが、校舎2階の一室に造った伝統家屋「チセ」。

 前述の各団体の方々や森林組合など地域の皆さんのご協力で、百数十年前まで使われていたシコッ(千歳)地方の標準的なチセが復元され、資料室の機能もある学習の場となっています。近年は近郊の学校からの見学も複数あります。参観日ほか一般公開もしておりますので、是非ご来校・ご見学ください。

 多くの方々の思いとご協力を受け、本校は命の大切さや自然との共生を学ぶ「アイヌ文化学習」を力強く進めて参ります。



アイヌ文化学習