本の紹介(6月)
戦後80年の2025年
今年に入り各メディアで特集されているのをよく目にするのではないでしょうか
6月4日には天皇ご一家が戦没者慰霊などのため、沖縄県をご訪問されたという報道がありました。
また、少し前に8月15日の金曜ロードショーでスタジオジブリ映画「火垂るの墓」が、実に7年ぶり
に地上波放送されるという発表もありました。
いずれも戦後80年という節目の年ということがおおきいのかもしれません。
もちろん各出版社から学校に届く図書カタログでも戦後80年特集が組まれています。
本日は駒里小中学校の蔵書のもあり、図書カタログでも定番化となっている本をご紹介します。
おとなになれなかった弟たちに・・・ 米倉斉加年 作 偕成社
国語の教科書1年生(光村図書)に掲載
実話です。戦時中戦火と飢餓に苦しんみ、疎開先も見つからず、弟を亡くした著者の切ないお話
です。1987年から30年以上も掲載されているこちらの作品。
ご自身の言葉で、ご自身の手で、弟さんの死をきちんと書こうからスタートしたそうです。
「僕の弟の名前はヒロユキといいます。」からはじまる物語を読んでみてください。
トンネルの森 角野栄子 著 角川書店
角野栄子さんといえば、魔女の宅急便が有名です。
角野さんが経験した疎開生活をもとにして、主人公イコの目線で戦争を伝えています。
悲しい戦争の現実の中にも、さすが児童文学に長けている角野さんです、光の部分も伝えて
その状況を乗り越える勇気をも教えてくれている作品です。
大地の子 山崎豊子 原作 かんようこ 漫画 文藝春秋
みなさん一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。小説 大地の子 の漫画版です。
全5巻。2022年刊行。
この世界の片隅に こうの史代 作 双葉社
上記に紹介した戦争の物語とは違い、悲惨さを伝えつつ、人のやさしさや生きていく喜びを伝え
た作品。2019年12月映画化。戦後80年 NHK「被爆80年プロジェクト」の一環として
2025年8月1日より全国映画館で期間限定上映も予定されているそうです。
ほか、はだしのゲン 中沢啓治作 中央公論新社 (内容は割愛します)
すべて駒里小中蔵書