2025年7月の記事一覧
【校長室から】勝負の流れ ~管内中体連から~
朝、バスで会場に向かう選手たちに、「上位チームと対戦することになり、より厳しい場面があると思うけど、(足)(声)(笑顔)を止めることなくプレーをしてきてください」と声をかけました。
いざ試合が始まると、気合十分でその気持ちが肌で感じられるくらいでした。しかし、その気合は時として身体を固くし、ミスが出るといつも以上の申し訳なさや自分自身への怒りが、さらに動きを重くさせる悪循環に陥ります。それでも要所での好プレーがチームを救い、1セット目を接戦でとりました。すると2セット目はのびのびとしたプレーが連続し、終始(笑顔)があふれ、差をつけてとることができました。1セット目を落としていたら、2セット目は「落とせない」緊張感も加わり、本来の力を出せずに敗退していた可能性も・・・
スポーツのような勝負をかけた場面もそうですが、日常生活や学校生活でも、「ここぞ」という場面でどう判断して、どう振舞うかによって、事態が好転するか悪化していくかが問われることがけっこうあると思います。しかし、その場面において、より良い方向にすすめていけるためには、その瞬間だけ全力を尽くそうとしても、そう都合よく物事は進んでくれません。いわゆる勝利の女神の微笑みがむくことはありません。
管内中体連の一場面を取り上げましたが、チームとしてあるいは千歳中生として、ふだんから笑顔であいさつができる選手・チームは、大事な場面でこそお互いを信頼し、苦しい波も乗り越えることが可能となってきます。「応援したくなる選手・チーム」こそ、大事な場面で120%の力が発揮できるものなのです。
部活では、さっそく新チームが発足され始動していきます。大事なものをみんなで共有して日々積み重ねていってほしいものです。これは、学級・学年・学校組織としても言えること。さらには、人生100年と言われる一人一人にとっても大切にしていきたいことだと思っています。